第197回臨時国会が24日、召集されました。衆参両院本会議で安倍晋三首相が所信表明演説を行い、各党に憲法審査会への改憲案提示を促すなど9条改憲の野望を露骨に示しました。これに先立ち日本共産党は同日、国会内で議員団総会を開き、志位和夫委員長があいさつ。最大の焦点は憲法問題だと強調し、安倍政権の大破綻を明らかにした第5回中央委員会総会を存分に生かして、「戦後最悪の安倍内閣を一刻も早く終わらせる。それにむけ駒を大きく進める国会にしよう」と意気込みを語りました。
 志位氏は第一に、安倍政治の大破綻を徹底追及し、浮き彫りにする論戦を呼びかけました。(1)強権政治の破綻(2)ウソ、隠ぺい、差別の政治の破綻(3)「戦争する国づくり」の破綻(4)経済、外交の総破綻―に触れ、「もはや満身創痍(そうい)、攻めどころは満載だ」と述べ、それぞれについて徹底追及の論戦の先頭に立とうと訴えました。
 志位氏は「破綻が最も劇的に表れたのが沖縄だ」と強調しました。沖縄県知事選、豊見城市長選、那覇市長選で「オール沖縄」勢力が鮮烈に3連勝し、辺野古新基地建設反対、普天間基地の閉鎖・撤去の県民の民意がこのうえなく明確になった一方で、「自民党は崩壊的敗北という状態だ」と指摘。その上で沖縄県の埋め立て承認撤回に対し政府が行政不服審査請求をしていることを糾弾し、「沖縄県民の方を向いて基地を押し付けるのではなく、米国の方を向いて沖縄県民の総意を代表して交渉するのが日本の政府の役目だ」と強調しました。
 第二に、志位氏は、来年の統一地方選、参院選を展望し、国民的大争点での攻勢的なたたかいの展開を呼びかけました。「その最大焦点は憲法問題だ」と強調し、自民党改憲案の内容以前に、「安倍首相の改憲策動が、日本国憲法も立憲主義も無視した常軌を逸した暴走となっている」と指摘。この間の自衛隊に向けた改憲号令が閣僚の憲法尊重・順守を義務付けた憲法99条違反であり、世論の多数が反対していることをあげ、「憲法を守らない首相に憲法を語る資格なし。この立場で、今国会で衆参両院での憲法審査会を動かすことに断固反対して頑張りぬく」と決意表明しました。
 また、消費不況が続くなかでの消費税増税の強行は日本経済に破壊的な打撃になると警鐘を鳴らし、「『来年10月からの10%増税には反対』の一点で、大同団結をつくろう」と訴え。「統一地方選と参院選で自民党を大敗に追い込めば、増税中止は可能だ」と力説しました。
 第三に、志位氏は今国会で市民と野党の共闘を発展させる国会にしていこうと呼びかけました。5中総が打ち出した「平和のための五つの緊急提案」と「暮らし第一で経済を立て直す五つの改革」は、野党間でかなりの部分が共通政策になりうると指摘し、「共通政策を国会活動を通じてさらに豊かなものにする努力を大いに払っていく」と表明。「参院選での市民と野党の共闘の勝利、そして統一地方選と参院選での日本共産党の連続躍進に道を開く国会にしていこう」と力強く訴えると、出席者は大きな拍手で応えました。

以上2018年10月25日付赤旗日刊紙より抜粋(写真は赤旗写真部提供)