安倍氏不起訴は不当 「桜」前夜祭で弁護士ら 法律家の会が告発人集会

 検察審査会に申立書を提出した「『桜を見る会』を追及する法律家の会」は2日、東京都内で告発人集会を開きました。集会では、安倍晋三前首相の責任と同氏をかばってきた菅義偉首相の責任を引き続き問うていく決意が表明されました。
 開会あいさつで、同会事務局長の小野寺義象(よしたか)弁護士は「東京地検が安倍氏を不起訴処分として以来、その不当性を明らかにしてきました。まだまだ解明すべき問題があります。この問題をあいまいにせず、全国の皆さんと考え、たたかっていきたい」と述べました。
 申し立ての経緯を報告した米倉洋子弁護士は「検察は政治資金収支報告書への不記載だけを処罰しましたが、安倍氏側が違法な寄付だと認識していたから記載しなかったとしか考えられません。安倍氏の刑事責任を問わないというのは許しがたい」と強調しました。
 告発人でもある神戸学院大学の上脇博之教授(政治資金オンブズマン共同代表)は、安倍氏側が「ホテルの領収書を亡失した」と説明している問題について「領収書がないというのに、どうやって金額を訂正することができたのか。(前夜祭の費用を)裏帳簿に記載し、意図的に隠していたのではないか」と指摘しました。
 日本共産党の宮本徹衆院議員は、桜を見る会での税金をつかった接待と一体で開かれました。桜を見る会を所管していたのは官房長官だった菅首相です。菅首相の関与を追及していきたい」と力を込め、立憲民主党の辻元清美衆院議員は「虚偽答弁の真相究明のため、国会で安倍氏の証人喚問を求めていきたい」と述べました。

以上2021年2月3日付赤旗日刊紙より抜粋