第1回「イージスレーダー選定問題」野党合同ヒアリング イージス疑惑資料要求

 日本共産党と立憲民主党、国民民主党でつくる「イージス・システム疑惑調査チーム」は3日、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策「イージス・システム搭載艦」のレーダー選定疑惑について、初の野党合同ヒアリングを行いました。
 防衛省は、陸上イージスの構成品選定に関わった防衛省職員と「業界関係者等」との529回にわたる接触記録と、その内訳を提出しました。
 日本共産党の穀田恵二衆院議員は、岸信夫防衛相が国会答弁で認めた2018年7月23日のグリーブス米ミサイル防衛庁(MDA)長官と西田安範整備計画局長(当時)らとの面会記録の黒塗りを外すよう要求。防衛省が米側からレーダーの提案を受領したとする18年6月12日直前の5月末に、ロッキード・マーチン社日本法人がMADを通じて、同社製レーダーを防衛省にひそかに提案していたとの報道の事実関係をただしました。防衛省は「事実関係を確認する」と回答しました。
 日本共産党の宮本徹衆院議員は、陸上イージス構成品の「評価基準書」や、選定に関わった防衛省職員らの海外の出張記録の提出を要求。立憲民主党の原口一博衆院議員は同省がMDAに提出した「提案要求書」、ロッキード社との契約書、違約金に関する規定の提出を要求しました。
 3日の記者会見で穀田氏は、レーダー選定の背景には「ロッキード社と防衛省の癒着・利権構造があるのではないか」と強調。合同ヒアリングで「さまざまな意見をぶつけたことで成果を得られた」と述べました。

以上2021年3月4日付赤旗日刊紙より抜粋