第3回「イージスレーダー選定問題」野党合同ヒアリング 資料提出もほぼ黒塗り

 イージス・レーダー選定問題に関する第3回野党合同ヒアリングが6日、国会内で開かれました。防衛省は第1回ヒアリングで約束した資料の一部を提出しましたが、表題を除いてほぼ黒塗りでした。同省は「現時点での最大限」だとして、これ以上の開示を拒みました。野党議員は引き続く資料提出を要求しました。
 提出された資料は、レーダー選定にかかる評価基準書、提案要求書など。選定にかかる業者等との接触記録は提出されませんでしたが、日本共産党の穀田恵二衆院議員の質問で明らかになった、レーダー選定直前のグリーブス・米ミサイル防衛庁長官の来日(2018年7月23日)と防衛省で行われた会談への西田安範整備計画局長の出席だけは開示しました。会談の詳細は非開示です。
 この会談で、米ロッキード・マーチン(LM)製レーダー購入で圧力をかけたとの疑惑が浮上していますが、防衛省側は「7月17日の選定諮問会議で、事務的にはLM社のレーダーを決定している。圧力のかけようがない」「ミサイル防衛に関する一般的な意見交換」だとして疑惑を否定。一方、同省の別の担当者は、詳細を非開示にした理由について、「選定の詳細にかかわる。どこに圧力をかければいいか推察される」と述べ、選定に関わる会談だった可能性を示唆。矛盾した説明となりました。

以上2021年4月7日付赤旗日刊紙より抜粋