2021年4月28日 衆院厚生労働委員会 五輪医療逼迫招く 開催中止求める

提出資料 YouTubeチャンネル「THE PAGE」より
提出資料 内閣官房ホームページ「AIシミュレーション開発事業」
提出資料 2021年4月25日付しんぶん「赤旗」日曜版より
提出資料 2021年4月9日(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
提出資料 NHKホームページより

 日本共産党の宮本徹議員は28日の衆院厚生労働委員会で、東京五輪・パラリンピックの開催に伴う医療対応によって新型コロナウイルスの医療体制がさらに逼迫(ひっぱく)する危険性を強調し、開催中止を求めました。
 東京五輪をめぐっては、大会組織委員会が日本看護協会に対し、看護師約500人の動員を要請したことが問題になっています。
 宮本氏は、ツイッター上で「看護師を派遣すべきは大阪だ」との声が巻き起こっていると指摘。今夏に変異株の感染が拡大するというNHKのシミュレーションや、大会指定病院に事実上のコロナ専用病院があると告発しました。東京都医師会の尾﨑治夫会長が「7月は高齢者のワクチン接種がピーク」「無観客でも五輪開催は困難」と訴えていることも示し、「命と医療体制を守る立場から、開催は中止すべきだ」と主張。田村憲久厚労相は「五輪にものを言う権限はない」と述べるだけでした。

以上2021年4月29日付赤旗日刊紙より抜粋

≪2021年4月28日 第204回衆院厚生労働委員会第16号 議事録≫

○とかしき委員長 次に、宮本徹君。
○宮本委員 日本共産党の宮本徹です。尾身会長、今日はお忙しいところ、ありがとうございます。三回目の緊急事態宣言ということで、変異株の感染力も大変強いですから、これまで以上の対策をしなければ感染者数は大きく減らない。一方で、自粛疲れ、宣言慣れと言われる状況があって、人々に届くメッセージにするためには、これまで以上の努力が要る状況だと思っております。政府も自治体も、必死さが要ると思います。実は、先週金曜日、ここで総理が入っての質疑がありましたので、そこで私は総理に、尾身会長と並んで毎日記者会見をやってでも、この緊急事態宣言中、やはり国民の行動変容を、しっかりコミュニケーションを取って訴えていく必要があるんじゃないかというお話も差し上げました。尾身会長にお伺いしたいんですけれども、今回の緊急事態宣言の対策がより効果を上げるために、国民とのコミュニケーションについてどうお考えなんでしょうか。
○尾身参考人 私は、今、多くの人が、何で今回、比較的急に緊急事態宣言を出したのか、あるいは、商業施設、デパートなんかに休業を要請するのはなぜかという疑問を持っているというように聞いています。その気持ちは私もよく分かります。したがって、私は、特に政府の方としては、二つのことを是非やっていただければと思います。なぜ今回そういうことを残念ながらせざるを得なかったかという、私は三つ理由があると思います。その一つは、もちろん変異株のこと。それから、感染している場所が飲食店からもういろいろなところに行っちゃっていること。それから、これは東京なんかでもあれですけれども、時短、重点措置というものの、人流への、下げるというのがなかなか思ったようにいかなくて、ステイホームというものの効果が期待されて、したがって、そうなるとステイホームを、より協力してもらうというような環境づくりというものが必要で、それが例えばデパートを制限するということになる。そのことをしっかりと説明すること。と同時に、もう一つは、一つの例でいえば、人々はもう疲れていて、やはり政府、リーダーたちが何を、汗をかいているということを、極めてそのことを実感したいと思っていると思うんですね。そういう意味では、全部言うことはできませんけれども、例えば、今医療が逼迫している大阪に、国がもう本当に真剣になってこの医療の崩壊を防ぐというようなことを、汗をかいているということを、見えるだけじゃなくて、実際に真剣に、今までも真剣にやっていただいていますけれども、さらに、もう本当にやっているという姿勢と実行。これを政府が、単に、有言実行といいますか、これをやる、そのことじゃない、そうすれば国民は今まで以上に協力をしてくれると私は思います。
○宮本委員 政府が必死に汗をかいてやるべきことを全力でやる、これが非常に大事だということと、もう一つは、なぜ今回こういうことをせざるを得ないのかというのをしっかり説明し抜くというのが大事だというお話だったと思います。台湾のIT大臣のオードリー・タンさんが、政府が市民の信頼を獲得するには、質問に答え続けることが大事だということをおっしゃっていまして、これは本当に、今回の事態では、これほど大事な示唆はないなということを思っております。そういう点では、一つ一つの対策で汗をかくと同時に、やはりいろいろ説明をしていくという点でも、尾身会長からも是非総理に、もっと国民とのコミュニケーションに前向きになっていただけないかというサジェストもしていただけないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○尾身参考人 それは、総理にお会いするのはそんなに頻繁ではありませんので、私は西村大臣あるいは田村大臣とお会いすることは比較的頻繁なので、西村大臣とはほぼ毎日会っていますので、そのことは毎日大臣にもお願いしているし、総理にも大臣を通してお願いしていただきたいということは申し上げています。
○宮本委員 分かりました。では、尾身会長からも総理にもっとやってほしいというお話をされているということがよく分かりました。是非、田村大臣からも再度お話を、もう本当にいつも同じ、何回この場でも言っているのかなと思うんですけれども、そこは本当に、やはりリーダーが何を今やっているのかと。何かオリンピックを一生懸命やっているなというのでは、本当に国民の心が一つになって感染症対策をやろうとならないですから、是非お願い申し上げたいと思います。あと、今日資料を、配付資料一枚目に先日の尾身会長の記者会見をそのまま載せております。基本的な感染対策を改めて呼びかけられていて、こういうのは非常に大事だなということを思っております。今回、政府の基本的対処方針そのものの中に、不織布のマスクが大事だというのを書き込んだんですよね。それも、ちゃんと隙間なく着けましょう、そのことを周知しましょうというのも基本的対処方針に入ったんですよね。委員長、御存じでしたか。
○とかしき委員長 はい、存じておりました。
○宮本委員 さすが委員長、存じているということなんですけれども。実は、私の周りなんかでも、そういうのが入ったというのは余りメディアは取り上げてくれないわけですよね。西村大臣なんかも記者会見で一生懸命、変異株だから、私は今まで布マスクだったけれども不織布に変えましたということを訴えておられるんですよね。ですけれども、メディアでは余り、変異株に対しての基本的な感染対策というのはなかなかやられていない。あるいは、尾身会長がここで言われた十分な換気、マイクロ飛沫感染を防ぐのが大事なんだ、こういうところがなかなかなかなかまだ伝わり続けていないので、こういうことは繰り返し繰り返しいろいろな媒体を使ってやらなきゃいけないんじゃないかというふうに思っているんですね。テレビも見ない、新聞も見ない、テレビや新聞がいっぱい報じていただくのは大事なんですが、テレビも新聞も見ないという方もいますから、では、例えば公共交通機関の放送なんかで、感染対策、少しやっていますよね。それをもっと、こうした中身も入れるだとか、SNSも、ただ厚労省だとか内閣官房の発信をするだけじゃなくて、有料広告を打って伝えていくだとか、そういうありとあらゆる手だてを使って、変異株の感染力が増している下で、やはり一人一人の基本的対策がいかに大事なのかというのを、そこに是非力を入れていただきたいというふうに思いますが、尾身会長、いかがでしょうか。
○尾身参考人 これは去年からずっと、いわゆるリスクメッセージというものが、伝わる人にはもうテレビや新聞で伝わっているんですけれども、なかなか、必ずしも全員に、伝わっていただきたい人たちに伝わっていないということがもう分かっていますので。そういう意味では、今委員がおっしゃる、有料、お金を使って、あるいは、若い人たちなんかが見るSNSを使ったり、比較的若い人に影響のあるインフルエンサーなんかを使って、いわゆるお役所の面白くないメッセージというよりは、もっと共感を得るようなメッセージというのをいろいろなところで使って、今のところ、いろいろ政府もやっていただいています。これについては、我々も、盛んに、もっとこれを加速していただければというふうに思います。
○宮本委員 是非具体化を厚労省でもお願いしたいと思います。それから、資料の二ページ目から、これは前から一回尾身会長にお伺いしたいものを載せているんですけれども、東北大学の赤池教授の研究で、内閣官房のAI等シミュレーション開発事業の中にあったんですけれども、唾液での検体では陰性だ、一方で呼気の検体では陽性になる、そして、呼気の検体で物すごくたくさんのウイルスが確認される人がいる。こういう研究について、どういうふうにお考えなのかなというのをお伺いしたいと思っております。
○尾身参考人 これは、委員おっしゃるように、呼気でウイルスが比較的少なくても探知できるという、呼気ですから簡単ですよね、唾液よりも更に、吐けば検知できるという。この方法は、私も論文を読みましたけれども、論文というか、赤池教授の、大体調べましたけれども、私の感想というかは、このテクノロジーは極めて有望です。いわゆるセンシティビティーといいますか、感度がPCRよりも更に高いんですよね。しかも、簡単にできるということで。いつ頃できるのかということが、今、あるメーカーでやっているというふうに私は理解していますけれども、なるべくこれが早く実用化できれば、また新しいツールといいますか、戦う武器ができるので、これは私はいい方法だと思いますので、関係者には、そのスピードを上げていただければ、みんなにとって福音じゃないかと思います。
○宮本委員 それで、私は、この研究がどんどん実用化されるのは本当に大事なことだと思うんですけれども、一方で、唾液では陰性だけれども呼気で陽性というのは、今のPCRでもすり抜けが、当然、感染直後の人は何の検査をやってもすり抜けるとは思うんですけれども、唾液では陰性で呼気で陽性になるという方がいるというのは、これはどういう構造でそういうふうになるのかなというのも解明しなきゃいけないと思うんですけれども。いずれにしても、今いろいろな検査で、今日も水際対策の話をやられていますけれども、感染直後は当然すり抜けますし、実は、唾液で今やっていますけれども、呼気検体であればつかまるかも分からないけれども唾液検体ではすり抜ける、その逆ももちろんあるとは思いますけれども、そういうすり抜けというのは起きるんだろうなということを思っております。それで、今日、私も質問通告で、変異株の下での入国制限の在り方をどう考えるのかということで通告しておりましたけれども、先ほど来、尾身会長からお話がありましたので、同じ質問は繰り返しません。ただ、先ほどのお話では、二千人今入ってきているのよりも減らすというのが大事じゃないか、しかし減らすのはなかなか大変だというお話もありました。そういうことを考えるとき、オリンピックで何万人という方が海外から来るというのは、公衆衛生の立場からすると、ちょっとこれはリスクが高い。本来ならば今は絞らなきゃいけない局面だ、世界的な感染状況からいけば。そのときに、たくさんの海外の方を迎えなきゃいけないオリンピックというのは、なかなか公衆衛生の見地からすると現局面では難しい、そういう判断だというふうに理解すればいいわけですよね。
○尾身参考人 先ほど長妻委員のときにもお答えしましたけれども、結局ここまで、今のこの時期になりますと、私はもう本当に、これは公衆衛生的な、専門家としての考えは非常に明らかで、感染状況、医療の逼迫状況を考えて、オリパラに関する議論というのを関係者がしっかりする時期で、そのことを避けては通れないんじゃないかと思いますから、議論をしっかりして、どういう考えでこれに向かうのかということは、特に感染の状況とそれから医療の逼迫という重要な二つの要素、それ以外にもあると思いますけれども、そういうものを基にいろいろ議論する時期に、もう待ったなしの時期に来ていると私は思います。
○宮本委員 なるほどと思います。もう一点お伺いしたいんですけれども、今日資料で一番後ろのところに、九枚目に、昨日NHKが東京都における感染シミュレーションというのを出しました。これはAIがやったというんですよね。N501Yの感染力が高い株、そして、それがもしE484Kというワクチンが効きにくい株があった場合と、その下側は、それに対して更に厳しい社会的制限を行った場合と出ていますが、いずれにしても、オリンピックの頃というのは冬の第三波ぐらいの感染者数が、厳しい行動制限を取っても東京で出るというのが、AIがやったというものであります。昨日のアドバイザリーボードで、西浦先生の四つのパターンの試算、試算というかシミュレーションが出ていまして、オリンピックの頃までは出ていませんでしたけれども、当面かなりの勢いで東京の感染者数が増えるというのも拝見させていただきましたけれども、こうした東京の今後の感染状況の見通しというのは、尾身先生はどうお考えなんでしょうか。
○尾身参考人 私は、今東京は、ずっと疫学の情報を毎日見ていますと、もう緊急事態宣言を出したわけですよね。これを出さなければ間違いなく、あっという間に大阪になるような状況で、したがって、しばらく前に重点措置をやって、今度は緊急事態宣言を出して、これからどういうふうな効果が出るというのを、しばらくすると分かってくると思いますけれども。私は、先ほどから、先日から申し上げているように、結局、今は、オリンピック云々ということとは別に、やはり東京の場合は、どのように解除するかというのが極めて重要です。これについては、簡単に言えば二つあって、一つは、かなり下げる。これは、かなり下まで下げれば、次のリバウンドまでに時間があって、また、仮にあってもたたきやすいということが、それが一つのシナリオです。ただ、なかなか求めるような、いろいろなものがかなり下まで行くということができないで、例えば、幾つかのところで下げ止まりということがあり得るわけですよね。去年ここまであった、この下げ止まりの時期を、実は一番いいのはがっと下がることですけれども、それができなくて下げ止まりの時期、これを踏ん張ることが重要で、下げ止まりの時期をなるべく長くすることで次のリバウンドする時間を稼ぐことができるということが、もう既に幾つかのいろいろな自治体の情報を見ると分かっておりますので、私は、今回は、緊急事態宣言の解除というものはそういうことも考慮して行うというのが大事だ、そうじゃないとすぐにリバウンドしてくるというふうに考えています。
○宮本委員 ですから、本当に、緊急事態宣言そのものを成功させるというのが非常に大事なのかなと思いますが、あわせて、どこで解除するにしても、続けたままオリンピックということは絶対ないわけですから、どこで解除してもリバウンドは一定避けられないというのが現状だと思いますので、これは本当に早期に考えなきゃいけないと思います。あわせて、もう一点だけですけれども、やはり、今の国民に対するメッセージという点でも、このオリンピックというのは考えなきゃいけないのかなと思っているんですよね。テスト大会が五月からどんどん始まるわけですよね、オリンピックに向けて。海外の方も入国制限の特例の中でいらっしゃるということになっているわけですね。一方で緊急事態宣言で人流を抑制しなさいと言いながら、オリンピックということになれば、それとは関係なく、海外からも人も入ってきて進んでいく。こういうことになると、政府が発するメッセージがまたちぐはぐになるんじゃないかという思いがあります。実際そう受け取られているところがあると思います。昨年も、分科会の皆さんが、GoToトラベルについても、やはり統一的なメッセージという点でいえば、これは早くやめた方がいいということを繰り返し、昨年秋もおっしゃられたと思いますけれども、それと同じことが起きているのではないかなというふうに思うんですけれども。今、この緊急事態宣言の中で、オリンピックだけはやっていくんだという姿勢が、やはり感染対策のメッセージとしてこれはまずいんじゃないかという思いがあるんですけれども、その点、いかがでしょうか。
○尾身参考人 これは、先ほど申しましたように、私、今日議論されるというふうに聞いていますので、当然そこで今私が申し上げたようなことも議論するのは、私は関係者の責任だと思いますので、是非やっていただきたいと思います。
○宮本委員 あと、オリンピックの関係でお伺いしたいことが政府に対してもあるんですけれども、実は、資料もつけておりますけれども、オリンピックに向けて五百人看護師さんを確保してほしいという要請が出ているわけであります。それに対して、今日はツイッター上でも、看護師を五輪に派遣するんじゃなくて、今派遣すべきは大阪じゃないか、看護師が不足している現場じゃないかという声が湧き起こっているわけですよね。大阪や兵庫は、入院できずに相次いで亡くなる事態にもなっていますし、血中酸素飽和度が下がって助けてほしいと訴えても、なかなか入院できるところもない。こういう中で、国も、看護師を大阪に送る、あるいは広域的に重症者を受け入れようということで今一生懸命やっているわけですよね。こうしたものが七月になればなくなるのかといったら、そうした見通しは私は絶対に持てないというふうに思いますよ。七月では今みたいな状態は絶対ないなんて保証は、田村大臣、できないですよね。
○田村国務大臣 我々は、感染をなるべくどう抑えていくかということを考え、今般も、緊急事態宣言、国民の皆様方に御無理をお願いいたしております。非常に難しいというのはよく分かっております。緊急事態宣言自体も、一度目、二度目、やはりだんだん効かなくなってきている、人流自体も減らなくなってきている。三度目、これもまた、一度目と比べれば人の出が全然減っていない。もちろん減ってはいますけれどもね。でありますから、非常に厳しい状況である中において、それでもどう感染を抑えていくかということを日々模索しながら、これが駄目なら次は何をするんだ、そういうことを考えておりますので、とにかく、今現在は、感染をどう抑えるんだということ一点にしっかりと対応させていただきたいというふうに考えております。(発言する者あり)
○宮本委員 今も答えていないと長妻さんからありましたけれども、答えようがないと思いますよ。それは当然、そんな見通しを、これは絶対解決できますなんて言えるような状況ではないわけですね。にもかかわらず、突き進んでいる。大会指定病院、都内十病院ということを言われていますけれども、これに都立病院が入っているわけですね、墨東病院、多摩総合医療センター、都立広尾病院と。先ほどの長妻さんへの答弁では、コロナ病床を潰さないと言いましたけれども、都立の広尾病院というのは、今、事実上コロナ専用病院になっていますからね。ですから、コロナ病床を潰さないという話でもないんですよ、指定病院がコロナ病院なんですから。ここに七月に余裕が生じる見通しなんかもないわけですよね。さらに、ワクチンもあるわけですよね。今日、資料の五ページ目に、東京都の医師会長の尾崎さんが私どもの機関紙しんぶん赤旗に登場していただきまして、自民党員でございますけれども、登場していただきまして、訴えていますよ。無観客でも五輪開催は困難だ、五輪が始まる七月は高齢者のワクチン接種がピークを迎えます、そのときに医療スタッフをオリンピックに振り向けることも無理がありますと。これが東京の医療現場の声ですよ。オリンピックをやろうと思ったら、当然、それに対して、熱中症対策もあるしコロナ対策もあるし、医療者が必要になるわけですよね。だけれども、ワクチンのことを考えても、感染状況を考えても、医療現場にはそんな余裕がありません。そして、変異株のことを考えても、もしオリンピックをやればもっと大変な事態を迎えかねないということになりますので、これは厚生労働大臣として、命を守る、医療体制を守る、この立場からしっかりと、オリンピックについては中止、これを検討すべきだということを総理に進言してください。
○とかしき委員長 田村厚生労働大臣、申合せの時間が来ておりますので、御協力をお願いいたします。
○田村国務大臣 私がオリンピックに対して物を言う権限はないんですが、ただ、どういう状況であっても、感染拡大したときにしっかりと国民の皆様方の命を守るというのは厚生労働省の大きな役割だと思っておりますから、そのときには、しっかり病床それから人員等々を確保するために東京都と連携していくということが絶対必要でありますから、そのような状況が生じている場合には、しっかりと人員また病床を確保してまいります。
○宮本委員 ですから、もう時間になりましたから終わりますけれども、今の状況からいったら、本当に尾身会長が言うとおり、早々にやはり決断しなきゃいけないということを強く申し上げまして、質問を終わります。