医療費2倍化法案廃案に 国会内集会

 高齢者医療費2倍化法案の廃案を求める集会が20日、衆院第1議員会館で行われました。主催は、医療団体連絡会、日本高齢期運動連絡会、全日本年金者組合、中央社会保障推進協議会。
 開会あいさつした全国保険医団体連合会の住江憲勇会長は「負担増は、早期発見・診断・治療を困難にする。コロナ禍で国民が困難にあるときに負担増など許されない」と呼びかけました。
 後期高齢者医療の保険証が届いたという東京都退職教職員連絡協議会の余田たけ子さんは「負担増になれば検査や受診を減らす」との退職教員の声を紹介し、「国庫負担をもとに戻せば制度は維持できます」と強調。
 全日本年金者組合の加藤益雄副委員長は、15万人分を超える署名が寄せられたと報告。「年金が減らされるなか、医療費負担が増えれば耐えられない」と訴えました。
 オンラインで参加した各地の保険医協会の医師らも「必要なケアができなくなる。絶対に廃案を」と語りました。
 日本共産党、立憲民主党の議員があいさつし、寄せられた3万6948人分の署名を受け取りました。署名累計は104万5990人分となりました。
 共産党の宮本徹衆院議員は「負担増による受診抑制が健康悪化につながることは明らかだ。世論を広げ、みなさんと一緒に廃案に追い込む」と述べました。

以上2021年5月21日付赤旗日刊紙より抜粋