オミクロン株 水際対策強化せよ 共産党国会議員団ヒアリング

 日本共産党の国会議員団は3日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の水際対策について、国会内で政府へのヒアリングを行いました。
 宮本徹衆院議員が政府の水際対策の目標についてただしたのに対し、政府の担当者は「(オミクロン株の侵入を)ゼロにするのは難しいので、侵入を遅らせるのが目標だ」と述べました。
 また、どの国・地域から入国するかで待機日数が0日、3日、6日、10日と区分けされている点について、宮本氏は「流行が確認されていない国・地域からの入国者からもオミクロン株の陽性者が見つかっている」などと指摘し、世界的に感染拡大する中、水際対策の強化のためにホテルを大規模に確保するよう求めました。
 政府の担当者は「諸外国で(オミクロン株が)検出されている状況など流行状況から待機日数を定めている」と説明。待機日数を一律10日に設定できない一番の問題は、指定待機施設となるホテルの収容人数に限界があるためだとして「(指定待機施設となる)ホテルの確保数は現在、約6000室」と明らかにしました。
 倉林明子参院議員は、空港での検査を抗原定量検査からPCR検査に置き換えるべきではないかと指摘。政府の担当者は「(空港には大量のPCR検査機器を置ける)場所がない」などと述べました。

以上2021年12月4日付赤旗日刊紙より抜粋