充実の歯科治療 保険で 診療報酬引き上げを 

 「保険で良い歯科医療を」全国連絡会(雨松真希人会長)は16日国会内で集会を開き、歯科医療を守り国民が安心できる充実した歯科医療体制の実現を目指して議論しました。会場、オンライン参加を合わせて、約500人が参加しました。
 集会では、より良い歯科医療を求める請願署名を提出しました。請願内容は▷お金の心配をせず、安心して歯科医療が受けられるよう、窓口負担割合を下げる▷健康保険で受けられる歯科治療範囲を拡大▷歯科医療の充実に必要な国の予算の増額-です。雨松会長は「やはり政治の役割が重要。生の声を政治に届けたい」と述べました。
 岩下明夫副会長は基調報告で、人権として歯科医療を守ると主張。「『すべての歯科治療が保険で受けられ、窓口負担を軽くしてほしい』という国民の声はとても大きい。充実した医療体制のために、歯科医療機関と歯科技工所の経営が成り立つよう歯科診療報酬を抜本的に引き上げる必要がある」と語りました。
 仙台歯科技工士専門学校の伊藤多佳男学校長は「離職年齢は20代が多く、理由は給与・待遇面への不満や不安が多い。経済的に魅力ある歯科技工業界にしない限り、若い成り手が増えて就業し続けることも離職者が復帰することもない」と語りました。
 日本共産党の田村智子副委員長、宮本徹、宮本岳志衆院議員、山添拓参院議員が参加。

以上2021年12月17日付赤旗日刊紙より抜粋