田園調布リニア工事差し止め訴訟第3回口頭弁論 報告集会で連帯あいさつ

 3月22日(火)、田園調布リニア工事差し止め訴訟第3回口頭弁論が東京地裁で行われました。
 口頭弁論後に開かれた報告集会で宮本徹議員は、リニアと同じ大深度地下工事を行っている東京外環道の問題に、国会議員となる前から取り組んできたと述べ、調布で発生した外環道工事による陥没事故の問題を指摘。「地上に影響を与える可能性を国自身が認めながら、人の家の真下を勝手に掘るなんてことはやめさせないとならない。がんばりましょう」と連帯の挨拶を行いました。
 報告集会には、日本共産党から山添拓参議院議員の秘書も顔をだしました。

以下2022年3月23日付赤旗日刊紙より抜粋

 JR東海のリニア中央新幹線(東京・品川ー名古屋間)建設工事が生活環境を壊すとして東京都大田区と世田谷区の住民24人が原告となり、同工事の差し止めを求めた訴訟の口頭弁論が22日、東京地裁(高木勝己裁判長)でありました。自宅の直下にリニアのトンネルが掘られる原告が意見陳述を行い、土地や建物の価値が下がるなどの「損害が生じている」と強調しました。
 同工事は、東京と神奈川、愛知の都市部の大深度地下(地表から40メートル以深)を直径14メートルのシールドマシン(掘削機)で掘り進める計画です。
 意見陳述で原告の松本清さん(76)=世田谷区東玉川=は「閑静で住みやすい、生まれ育った愛着のある地だ」と述べ、リニアのトンネル工事で騒音や振動、陥没事故などが想定されるとして、「人体や建造物に多大な被害が出た場合にどうするのか」と憤りをあらわにしました。
 また、同じくリニアのルート上に住む近隣住民が「地面から直接的な影響を受ける戸建ての住宅には住みたくない」との理由で、2000万円以上も減額され売却価格を受け入れてマンションに転居したと明かしました。
 松本さんは「リニアの計画が不動産価格に大きな影響を与え、固定資産税軽減措置も一切ない」として「住宅街の地下にトンネルを掘る工事は絶対にやめるべきだ」と力を込めました。
 国会内で開かれた報告集会には、日本共産党の宮本徹衆院議員が参加しました。