東京外環道「シールドマシン破損による本線トンネル工事掘進停止の原因と補修状況」の発表について、国交省、NEXCO東から聞き取り

 国土交通省関東地方整備局、ネクスコ東日本関東支社は、4月12日に、東京外かく環状道路工事について、シールドマシンが破損したため、本線トンネル工事の掘進を停止したことを公表しています。この問題で、「原因と補修の状況等について」がプレスリリースで発表されたことを受け、5月31日(火)、宮本徹衆院議員は、里吉ゆみ(世田谷選出)都議会議員、とや英津子(練馬選出)都議会議員、区議・市議、関係住民と共に、国土交通省と、NEXCO東日本から、聞き取りを行いました。
 宮本徹議員は「想定できないといっていた事故がおきている。今後もおきない保証はない。最悪の最悪が起きた時にどうするのか。そういった部分をきちんと想定し、計画を根本から見直すべきだ」と求めました。

以下2022年6月3日付赤旗日刊紙首都圏のページより抜粋

 東京外環道の大泉ジャンクション(練馬区)予定地付近でトンネル工事中にシールドマシンが鋼材に接触・損傷し、掘進が停止している問題で、日本共産党の宮本徹衆院議員と沿線住民は5月31日、国土交通省とネクスコ東日本をただしました。里吉ゆみ、とや英津子両都議、関係区・市議らが同席しました。
 事故は4月7日に起きました。説明では、止水用の地中壁が図面の製図操作上のミスでずれて設置され、気付かずに掘進したことで、シールドマシンが鋼材に接触したことが原因で、事業者は、地上から開削し補修を行うとしています。地中壁の図面作成や施工の発注者は国交省です。
 宮本氏らは、調布市の陥没事故に続くもので、今回は事業用地内で起きたものだが、住宅地の地下で起きれば開削による補修は困難と指摘。「今後も想定外の事故が起きる可能性は否定できず、事業は根本から見直すべきだ」と求めました。
 国交省はミスを発見できなかったことについて「設計図面は膨大ですべてはチェックできない」と説明。掘進時のデータについて公表する意向を示しました。