党国会議員団統一協会追及チーム第7回会合 法令順守宣言後も高額献金 統一協会元信者が宣言

 日本共産党国会議員団は8日、「統一協会問題追及チーム」(責任者・小池晃書記局長)の第7回会合を開き、8月に脱会した元信者のAさんからオンラインでの高額献金の被害や自民党の選挙支援などについてヒアリングを行いました。
 Aさんは、7~8年前、仕事帰りに統一協会であることを隠して近づいてきた女性から「家族愛について話しませんか」と声をかけられたことをきっかけに、毎週の勉強会に通う中で半年後に入信したことを証言。入信後、「(協会から)先祖の悪い因縁から家族を守り、地獄の苦しみから救うと言われた」「メシアへの献金を要求された」として、さまざまな名目による献金は約1500万円に上ると語りました。
 Aさんは「老後のためにこつこつためたお金がほとんどなくなった」「何かにつけて献金、献金で頭を悩ませた。今度は何の献金かと身を削られる思いで月々を過ごした」と振り返り悔しさをにじませました。
 Aさんは協会と自民党との癒着について、参院選では自民党の井上義行参院議員(当時は比例候補)の関係者が礼拝堂を訪れ選挙協力が呼びかけられ、「礼拝堂で選挙はがきの宛名書きを数人でやった」と語りました。
 「純粋な宗教ではないのでは」との疑問を抱いていたAさんは安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに脱会。献金の返還請求を考えていると語りました。
 追及チームの宮本徹事務局長は「2009年の統一協会の『コンプライアンス(法令順守)宣言』以降も正体を隠しての勧誘、高額献金は続いていた」として「追及していかなければいけない」と強調しました。

以上2022年9月9日付赤旗日刊紙より抜粋