統一協会問題 野党国対ヒアリング 施行後も献金を要求 協会2世ら指摘

 統一協会問題に関する野党国対ヒアリングが18日、国会内で開かれ、悪質な献金勧誘を規制する新法(不当寄付規制法)成立後も統一協会が1000万円以上の高額献金を勧誘し続けている問題について、統一協会2世らから活動実態を聞き取りました。
 V(バーチャル)チューバーの「もるすこちゃん」(仮名)は、韓鶴子総裁が「430代先祖供養」を新年から呼びかけたことなどを挙げ、「先祖を思う気持ちなどを利用して信者をコントロールするものだ」と同団体による高額献金の悪質性を批判しました。
 また、韓鶴子総裁の指示で韓国教団と日本教団が組織的に信者へ働きかけており、「国際的な霊感詐欺だ」と強調。新法成立後も「信者に対しての高額献金要求は変わらず続けており、改善の姿勢が見られない」などの実態を告発しました。
 統一協会2世の鈴木みらいさん(仮名)は、両親が祖父の遺産を1億6000万円献金。昨年10月に全額返金を要求しましたが、教団から言われたとおり3000万円返金の合意書に母親がサインし、家庭崩壊したと話しました。平日の真夜中に心身困憊(こんぱい)していた状態で署名させられたとして「本人が不当性に気づいたときには(合意を)無効にしていただきたい。家族が取り消せるようになってほしい」と要望しました。
 消費者庁の担当者は「当時困惑させられていたと判断できれば無効となる可能性はある」と述べました。

以上2023年1月19日付赤旗日刊紙より抜粋