外環予定地の遺跡保存を 国交省に要請

外環遺跡保存20151024 東京外環道東名ジャンクション予定地(東京都世田谷区)の工事現場から多数の遺跡が発掘された問題で、日本共産党世田谷区議団は23日、国土交通省と中日本高速道路株式会社宛てに、保存を求める要請をしました。宮本徹衆院議員と、吉良よし子参院議員の秘書が同席しました。
現場からは古墳時代の横穴墓が6月に2基、9月に15基発掘され、最初の2基は埋め戻されましたが、15基については最近まで東京都埋蔵文化財センターによる調査が行われていました。多数の横穴墓が一度に発掘されたことは、配置や築造の状況を理解でき、保存状態もよいことなどから世田谷区長も保存を要望し、国などに働きかけています。
江口じゅん子区議は、町会はじめ幅広い人が保存を願い、署名も広がっていることを紹介し要望。
宮本氏は、都内でもこの時代の遺跡で保存されているものはわずかで、区も保存を保存を要望しており、よく話し合ってほしいと求めました。
国交省の担当者は関係法令にふれ「今回は記録保存とされている」としつつ、「区長からの要望は承知しており、結論ありきでなく、区や都と調整し最終的にどうするか決めたい」「方向性が出るまでは機械的にやることはしない」と答えました。

以上、2015年10月25日付赤旗日刊紙より抜粋