2023年3月22日厚生労働委員会 強権的徴収「不適切」 社会保険料 宮本徹氏に厚労相

 日本共産党の宮本徹議員は3月22日の衆院厚生労働委員会で、各地の年金事務所が行っている社会保険料の強権的な滞納徴収の実態を告発し、日本年金機構に事業者に寄り添った対応を促すよう政府に求めました。加藤勝信厚労相は「適切な対応をするよう日本年金機構に指導していきたい」と約束しました。
 宮本氏は、ある年金事務所が「至急開封対応必須」「対応ない場合、不利益が生じる可能性があります」などと書かれた張り紙付きの封筒を送っていると告発し、「物価高騰で苦しむ当事者に寄り添って相談に誠実に乗るよう機構を指導すべきだ」と主張。加藤厚労相は「不適切な対応だ。年金事務所から関係事業者に謝罪した」と答弁し、機構を指導する考えを示しました。
 宮本氏は、2021年度の機構の行動計画にあった「事業所の置かれた状況に応じ、既存の納付の猶予及び換価の猶予の適用を積極的に行う」「個々の事業所の置かれた状況や心情に十分に配慮した迅速かつ柔軟な対応を行う」という文言が22年度には消えたと指摘。23年度計画に丁寧で柔軟な対応を求めるよう記載させることを含め、機構を指導するよう求めました。

以上しんぶん赤旗ホームページ2023年4月2日配信記事から抜粋