2016年3月11日 衆院外務委員会 横田基地オスプレイ騒音追及


日本共産党の宮本徹議員は11日の衆院外務委員会で、米軍横田基地(東京都)の米軍機の騒音実態を示しながら、特殊作戦機CV22オスプレイ配備計画の中止を求めました。
宮本氏は、CV22横田基地配備に向けて米国が作成した環境レビューに安全性や事故率、離発着回数・時間など具体的な記述が一切ないにもかかわらず、同機の運用に伴う「騒音の増加による著しい影響はない」となぜ言えるのかと追及。若宮健嗣防衛副大臣は「騒音による著しい影響はないだろうと米国から説明を受けている」などと根拠のない説明に終始しました。
宮本氏は、オスプレイが配備されている普天間基地(宜野湾市)の“基地被害110番”へ苦情が急増していることを示し、オスプレイが横田に配備されれば横田でも沖縄でも苦しみは増すと批判しました。
宮本氏は、横田基地の周辺自治体が正月やお盆、入試などの戦闘機飛行の中止を政府へ要望しても実現されない一方、アメリカの祝祭日には飛行がほとんど行われていないと指摘。夜間飛行の制限は十分に可能であるとして、飛行制限時間の拡大など、日米合同委員会合意の見直しを求めました。
岸田文雄外相は、「騒音は深刻な問題」「合同委合意の順守を求め、しっかり申し入れていく」と述べました。

以上2016年3月12日付赤旗日刊紙より抜粋

≪第190回 衆院外務委員会第3号 2016年3月11日 議事録≫

○岸委員長 次に、宮本徹君。
○宮本(徹)委員 日本共産党の宮本徹です。私も一年ぶりに外務委員会で質問をさせていただきます。先ほどの寺田委員への答弁を聞いていますと、憲法九条改憲も否定しないかのような答弁でしたけれども、大臣には、憲法尊重義務があるんだということを肝に銘じておいていただきたいというふうに思います。その上で、きょうは在外公館法の改正案についての審議ですが、我が党は、これについては必要な措置であると考え、賛成であります。その上で、岸田大臣にお伺いしますが、今回、日本はニウエを国家承認して外交関係ができた、そういうことで大使館を新設するわけですけれども、外務省の資料ではニウエにいる在留邦人は二人ということでありますが、この現状で新たに大使館を設立する意義というのはどう考えているのか、お聞かせください。
○岸田国務大臣 御指摘のニウエにつきましては、かつてニュージーランドの属領でありましたが、一九七四年にニュージーランドとの自由連合に移行し、内政については自治を達成しつつ、外交に関する権限、能力も独立国家と同等に伸長させてきました。二〇一五年十二月の時点で、豪州、インド、中国を含む十四カ国と外交関係を開設するに至っており、また三十四の国際機関に加盟をしています。近年、このニウエから我が国に対しまして、国家承認及び外交関係開設の申し入れがなされてきました。また、国際場裏においても、ニウエとの協力はますます重要になってきました。こういったことを勘案しながら、国家承認の是非を検討してきましたが、昨年五月、ニウエが国家としての要件を満たしていると判断するに至り、承認を決定いたしました。また、昨年八月には両国外相名の書簡を交換し、外交関係を開設した次第であります。こういったことを踏まえて、ニウエが位置する大洋州地域への外交強化、あるいは国際場裏におけるニウエとの協力強化、こういったことのために在ニウエ日本国大使館を新設するものであります。
○宮本(徹)委員 話題をかえます。それで、在外公館の役割が問われるという点では、昨年取り上げさせていただきましたけれども、横田基地へのCV22オスプレイの配備の問題でもあります。CV22の横田基地配備に関する環境レビュー、昨年十月に自治体に対して説明がありました。これは、日付を見たら、アメリカがやったのは二月二十四日です。日本にこれが届けられたのは、日本政府が受け取ったのは、七月だということであります。えらい遅いわけですよね。これはCV22、横田に配備のときのものです。これはMV22が普天間に配備されたときのものです。分厚さを見ていただければわかりますけれども、全然違うわけですよ。CVの方を見ますと、MVのときにはやられていたものが抜けています。事故の問題の詳しい記述は一切ありません。それから、横田基地で一体CV22がどれぐらい訓練を行うのか。MVのときは書いていましたよ、普天間で何回飛び立つのか、この時間帯にはどれぐらい飛び立つのか、こういうことは全部書いてあったわけですけれども、そういうものもCVの環境レビューには一切出てまいりません。ですから、日本に渡す五カ月の間に、都合が悪いところを全部差っ引いたんじゃないかと私は思ってしまうぐらい、中身はすかすかなわけですね。こういう形で、内容が後退した環境レビューで岸田大臣はよしとしているんですか。
○岸田国務大臣 米軍が我が国に日米安全保障条約に基づいて安定的に存在するためにも、地元の住民の皆様方の御理解、そして協力、これは大変重要なことであります。地元の皆様方の御理解を得るべく、しっかりとした取り組みをしていかなければなりません。そして、その際に、御指摘になりました文書、これは地元の理解を得る上で一助となるものであると認識をしています。意味あるものではあると思いますが、地元に対する理解、住民の皆様方から理解を得るためには、その文書が全てではないと思います。その文書も活用しながら、しっかりと政府として地元の皆様方に丁寧な説明を行い、そして地元の理解が得られるように努めなければならないと考えます。全体としてしっかりとした理解が得られるよう、政府として引き続き努力をしていきたいと考えます。
○宮本(徹)委員 住民の理解、協力が大事と。きょうは住民の方も傍聴に来ていらっしゃいますけれども、以前やってきたことすら横田ではやらないで、あるいはやったのかもしれないけれども日本政府には知らせないで、それで住民の理解が得られるはずがないですよ。極めていいかげんな答弁だと思います。CV22の環境レビューを見ると、騒音については著しい影響はないというふうにこれには書かれているわけですね。これは一体、何回飛ぶのかとも、どの時間帯にどれぐらい飛ぶのかとも何にも書かずに、どうして騒音に著しい影響がないと言えるんですか。おかしいでしょう。
○岸田国務大臣 まず、お示しになられた文書は米国が作成したものであります。そして、それが我が国として説明する材料の全てではないと認識をいたします。米国が作成した資料も活用しながら、我が国としてしっかり実態を把握し、そしてその全体を説明していく、こういった努力が必要であると考えます。
○宮本(徹)委員 いや、だから、この中で、飛び立つ回数も書いていないんですよ。時間帯も書いていないんですよ。なぜ、それで影響がないというふうに言えるんですか。この中で言っているわけですよ。日本政府がどう説明するかと言っているわけじゃないですよ。アメリカ政府は騒音の影響はないということをこの中で言っているわけですね。言っているのに、その根拠になるものは何にも書いていないんですよ。おかしいんじゃないですかということを聞いているわけですよ。
○岸田国務大臣 説明の仕方、そしてその文書をどのように活用するのか、これは防衛省の方からしっかりと説明を受けていただきたいと思いますが、私が申し上げているのは基本的な考え方であります。その文書、米国がつくった文書だけが説明の全てではない、やはり政府として全体をしっかり把握した上で説明努力を行うことが大事だということであります。
○宮本(徹)委員 では、若宮副大臣にもきょうは来ていただいていますので、同じ問いをしますけれども、この中では、MVのときにはあった離発着回数、そして時間帯、こういうものが一切ありません。ないのに、どうして騒音に著しい影響を与えることはないと言えるんですか。おかしいでしょう。
○若宮副大臣 お答えさせていただきます。今委員が御指摘になりましたCV22の横田飛行場への配備につきましては、昨年の五月に、平成三十三年までに合計十機を配備する旨の通報を受けまして、その後、同年十月に、今御指摘になられております米国政府が作成いたしました環境レビューを関係の自治体に対して御説明させていただいたところでございます。この環境レビューと申しますのは、岸田外務大臣からも御答弁ございましたけれども、アメリカの大統領令に基づきまして、アメリカの国外での活動に関します環境の影響を分析するために、アメリカ政府によって作成されているものでございます。今般のこのCV22の横田配備に関します環境レビューにつきましても、アメリカの政府の責任のもと作成されたものというふうに認識をしているところでございます。したがいまして、当該レビューの分析内容については、私どもとしてはお答えするということはなかなか難しゅうございますことを御理解いただければと思っております。その上で申し上げさせていただきますと、CV22の騒音につきましては、現在、横田飛行場に配備をされております航空機と比較をいたしまして、例えばC12の輸送機の騒音よりは大きいものの、現在の配備機種の大半を占めておりますC130輸送機あるいはUH1ヘリコプターの騒音とほぼ同じというふうに認識をいたしてございまして、横田飛行場周辺では騒音による著しい影響はないものであろうというふうにアメリカ側からは説明を受けているところでございます。また、引き続き、アメリカ側からも、横田飛行場に所在します航空機の騒音によります御地元の皆様方への影響を可能な限り低減させるということで、横田飛行場航空機騒音規制措置を含めまして、既存の全ての日米間の合意を遵守する旨の説明も受けているところでございます。私どもといたしましては、CV22の飛行運用に当たっては、騒音の規制に関します日米の合同委員会合意を含めまして、日米間の合意が適切に遵守をされるよう、アメリカ側との間でも必要な協議を引き続き行ってまいる所存でございます。
○宮本(徹)委員 今の答弁を聞いていたら、離発着の回数が何回ふえようが、住民の生活の質には全く関係ないかのような答弁じゃないですか。実際に今、普天間の周辺で、宜野湾市で何が起きているのかというのは皆さんも御存じの話ですよね。MV22の普天間の環境レビューを見ると、MV22は日没後の訓練が必要だ、飛ぶ時間帯は二八%がイブだと書いていますね。イブというのは十九時から二十二時ですよ。四%がナイトだと。ナイトというのは二十二時から朝の七時ですよ。要は、三分の一が夜七時以降に飛ぶというのが普天間のMV22の環境レビューなわけですよ。CV22は、アメリカの説明でも防衛省の説明でも、対テロ作戦の部隊だ、夜間飛行訓練が必要なんだ、こうなっているわけですね。そうすると、もっと夜間に飛ぶ危険性があるわけでしょう。それが、どうして騒音に著しい影響がないなんて言えるのか、全くおかしな答弁ですよ。横田の滑走路延長線上に昭島市立の拝島二小があります。市がここで騒音測定を行っております。この測定の記録を見ると、市が測定して騒音だと認定しているのは、日没後、夜間、毎年三千回、今でもあるわけですよね。さらにCV22が配備されたら、これに恐らく数千の騒音が加わるということになるわけですね。大体、環境レビューはアメリカのものだからコメントする立場にないということを言うわけですけれども、きょうは在外公館の審議ですから、日本にはアメリカ大使館もあるわけですよ。アメリカ大使館は、恐らく、アメリカでのCV22の訓練の実態もつかんでいるでしょう。ですから、こういういいかげんな環境レビューで自治体に説明するんじゃなくて、日本政府自身が在外公館を通じてつかんでいる実態を明らかにすべきじゃありませんか。
○岸田国務大臣 在外公館におきましては、平素からさまざまな情報収集を行っております。米国とも緊密に連携をしています。そして、そうした情報の中で、米軍の運用に関する事項については、米軍との関係もありますので制約があるのは事実でありますが、しかし、政府として、政府の責任で、住民の皆様方の理解を得るために必要なもの、そして米軍との関係において可能なものについてはしっかりと情報提供をし、その上で理解を得るべく努力を続けるべきものであると考えます。
○宮本(徹)委員 だったら、ちゃんとこれに書かれていないようなことをアメリカで調べて、住民にこんなとんでもないものが来るんですよということを伝えるべきですよ。その上で、普天間基地のある宜野湾市では、基地被害一一〇番ということで、住民から二十四時間、騒音の苦情を受け付けております。MV22が配備されてから苦情が非常にふえているわけですね。聞きましたら、今年度、過去最大のペースで苦情がふえておりますが、なぜ苦情がふえているのか、防衛省は把握されているでしょうか。
○若宮副大臣 今委員が御指摘になりました宜野湾市で設置をされております基地被害一一〇番、普天間飛行場の周辺住民の方々から航空機騒音に係る苦情が寄せられている、特に、昨年の八月から十月にかけて苦情件数が増加したということは十分に承知をいたしているところでございます。私どもといたしましては、この普天間飛行場周辺におけます航空機の騒音の現状というものを把握するために、同飛行場周辺に設置をしております航空機騒音自動測定装置により騒音の状況の把握には努めてございます。昨年は、確かに委員おっしゃるとおり、八月から十月にかけては騒音の発生回数がその前の三カ月と比較をいたしましても大幅に増加をしているのは事実であろうと思っています。このことが苦情の一因であるということは十分に認識をいたしておりますが、具体的な内容につきまして、ちょっと私どものところでは把握はし切れていないところでございます。この宜野湾市に対して寄せられた苦情内容につきましては、しっかりとアメリカ側には伝達をいたしまして、普天間飛行場におけます航空機騒音規制措置を遵守するように、航空機の運用に関します騒音、そして影響を、できる限り低減、軽減するように、引き続き、アメリカ側に申し入れているところでございます。
○宮本(徹)委員 アメリカに遵守を申し入れているとか何だとかと言ったって、実際はどんどん実戦的な訓練がふえているんですよ。私も、昨年秋に宜野湾市にも行ってまいりました。市民の皆さんだとかにも話を伺ってきましたけれども、本当に、夜間訓練そして編隊飛行の訓練、MV22オスプレイが配備されてからどんどん訓練が実戦的なものになって、それで苦情がふえているわけですよ。これは、横田にCVを配備したら同じことが横田でも、そしてCVは沖縄でも訓練しますから、さらに広がっていくということになるわけですよね。夜も平気でどんどん飛んでいるわけですけれども、今の普天間の運用の実態というのは日米合同委員会合意違反だという認識は、防衛省はお持ちなんですか。
○若宮副大臣 普天間飛行場の周辺におけますMV22オスプレイの飛行状況につきましては、平成二十四年の十二月に、沖縄県知事から三百十八件の日米合同委員会合意に違反したオスプレイの飛行を確認したとの御指摘を確かにいただいたところでございます。これを踏まえまして、私ども沖縄防衛局の方で調査、検証を行ったところ、今、委員の御指摘の日米合同委員会合意に違反をしていたという確証は得られていない状況でございます。また、オスプレイの普天間飛行場配備以降、沖縄防衛局は、目視それからまた撮影などによりオスプレイの飛行状況を把握しております。これは、もちろん米軍の運用上の問題でございますので、私どもといたしましても目視とか撮影等をする以外にできないわけでございますので、そのあたりは御理解いただければと思っております。いずれにしましても、日米合同委員会合意に違反したものがあるかとおっしゃられますと、確証としては得られていないということでございますが、米軍よりは累次の機会に当該合意に基づき飛行運用を行っているという旨の説明も受けているところでございます。私どもといたしましては、引き続き、オスプレイは日米合同委員会合意に基づき飛行運用を行っているものというふうに認識をいたしているところでございます。
○宮本(徹)委員 結局、十時以降も飛んで苦情が市に殺到していても、これは違反だというふうに確証がない、そういう態度をとってしまうわけですよ。そんなのやりたい放題じゃないですか、米軍は。誰に向かって政治をやっているのかということが本当に問われますよ。横田基地の周辺住民は何度も騒音訴訟を闘ってまいりました。現在も、「静かな空をもとめて」ということで、第二次新横田基地公害訴訟を闘っておられます。騒音も繰り返されておりますし、異常な訓練も繰り返されております。ことし一月二十日から二十五日にかけては、戦闘機F22とF16が空中給油機とともに次々飛来をいたしました。古くからの住民の方は、その轟音が続くことにベトナム戦争のときを思い起こして、戦争が始まったのかと思ったというぐらいの爆音だったというふうに伺いました。この日は、多いときで百二十一回騒音が記録されております。このとき、昭島市の美堀町と瑞穂町の箱根ケ崎のうるささ指数は幾らで、それはどういうレベルでしょうか。防衛省。
○若宮副大臣 今、委員が御指摘になりました横田の飛行場周辺におきましても、住宅等の防音工事ですとか、あるいは建物等の移転補償等の実施を今までもいたしているところでございますけれども、飛行場の周辺の十三カ所にまず航空機騒音の自動測定装置を設置して、常時騒音の状況の把握には努めているところでございます。このうち、御指摘のございました場所というのが、滑走路のちょうど端、両側に隣接をする場所でございまして、昭島市美堀町及び瑞穂町箱根ケ崎に設置してあります測定装置の結果によりますと、一月の二十日から二十五日の間で、航空機騒音のいわゆるうるささ指数でありますWECPNL、これは、昭島市におきましては一月二十五日の百四Wが最高値でございました。また、瑞穂町におきましては一月二十日の九十八Wというのが最大値ということでございました。本数値のうるささ程度ということにつきましては、年間を通じた測定結果がこのような数値になるということになりますと建物の移転対象ということは、多分委員も御存じのところであろうかと思っておりますが、第二種の区域が九十W以上ということになると騒音除去だというふうに考えているところではございますが、今般の地域というのは、今申し上げましたが、滑走路の端っこに、ちょうど一番コーナーのところに隣接をいたしますものですから、昭和四十二年以降、既に第二種区域として指定をされてございまして、現在は建物等は移転されて、防衛省の行政財産というふうになっているところでございます。
○宮本(徹)委員 拝島二小の測定器でもピークは百十六・二デシベルです。福生市内の測定器でもピークは百十六・六デシベルということで、異常な轟音だったわけですね。深夜、未明の飛行も繰り返されております。米韓合同演習があった昨年十一月一日から四日、C130、F16などが連日飛んだわけですけれども、十一月二日から三日にかけては、住民によると、零時十五分、零時三十五分、零時四十九分、零時五十二分、一時四十五分、三時五分、三時三十分、四時二十分、四時五十五分と離発着しているわけですよ。およそ人間らしい生活が保障される状況ではないということが言えると思います。周辺自治体から、せめてお正月やお盆、そして入試など、特別な日は飛ばないでほしい、こういう要請が繰り返し出ております。防衛省も米軍に繰り返し言っている。だけれども、この十年間、私調べましたけれども、都立高校入試の日に、入試の時間帯に飛ばなかったのは一回だけですよ。あとは、入試の時間帯だって、十年間のうち九年は飛んでいるわけですね。正月三が日は飛ばないでほしいと言っても、ことしも二日から飛んでいるというのが今の横田基地の実態です。その一方で、米軍の休みの日はどうなっているかというと、アメリカの祝日は飛ばないわけですね。この十年間、平均で見ると、クリスマスは〇・一回、感謝祭は〇・九回、独立記念日は二・五回、メモリアルデーは四・八回。夜間で見ると、アメリカの祝日の日は飛ばないわけですよ。つまり、かつて高裁判決でも触れられたことなんですけれども、米軍が横田基地で飛行機を運用しているのは、基本的には、一般官公庁と同じように、仕事と同じように、休みの日はやらない、平日にやるということになっているわけですね。だから、そのときの高裁の判決は、官公庁の公務遂行と何ら変わらない、このことを見たら、深夜の飛行の回数を現状よりもさらに減少させることは困難ではないことを示しているということが言われているわけですね。だけれども、今の日本政府の立場は、緊要だということを言えば夜通しだって飛べるということになっているわけですね。こんな日米合同委員会の合意は見直さなきゃいけないと思いますよ。地元自治体も東京都も、制限時間はもっと拡大しろということを言っています。最後、岸田大臣に一問だけお聞きしますけれども、制限時間をもっと拡大する、そして、米軍が緊要だと言えば夜中だって飛べるような日米合同委員会合意はぜひ見直すべきだと思いますが、いかがですか。
○岸委員長 岸田外務大臣、簡潔にお願いします。時間が来ております。
○岸田国務大臣 御指摘のように、米軍機による騒音問題、これは周辺住民の方々にとりまして大変深刻な問題であると認識をいたします。日米合同委員会合意の遵守はしっかりと求めていかなければなりません。ぜひ、日米合同委員会等の場においてしっかり申し入れを行い、議論を行いたいと思います。
○岸委員長 宮本君、時間が来ております。
○宮本(徹)委員 こういう中で、さらにCV22が来ることというのは絶対許されない。CV22の日本配備は撤回を求めて、質問を終わります。