オール沖縄と野党共闘新しい発展へ デニー知事 共産党にあいさつ

 沖縄県知事選挙(9月30日)で名護市辺野古の米軍新基地建設反対を訴え、県知事選として過去最多得票で当選した玉城デニー知事が12日、国会内の日本共産党控室を訪れ、志位和夫委員長をはじめ党国会議員団に就任あいさつをしました。
 「おめでとうございます!」。デニー知事が党控室に到着すると、総出で待ち構えていた党国会議員団は笑顔で花束と盛大な拍手を送りました。デニー氏は「ありがとうございます」と顔をほころばせながら一人一人と固い握手を交わし、喜びの熱気とカメラのフラッシュに包まれました。
 志位氏は、今回の県知事選で辺野古新基地建設に反対する民意がはっきり示されたと強調し、「デニー知事を先頭とするオール沖縄のたたかいを共産党として衆参国会議員団あげて支えていきたい」と連帯のあいさつを送りました。
 デニー氏は、自由党議員時代に国会対策委員長として野党共闘に取り組んできた経験を振り返り、「県知事選につながった強力な信頼関係はとても大きかった」と述べました。
 志位氏は、「オール沖縄のたたかいと、市民と野党の共闘がリンクした状況がつくられた、新しい発展だと思います。これまでデニーさんが国会で一緒に共闘を進めてきたその力が、今度はオール沖縄をプッシュします。ぜひ両方の力をあわせて、誇りある豊かな沖縄をつくる仕事を一緒にやっていきたい」と語りました。
 デニー氏は、来年の参院選や衆院沖縄3区の補選などにふれ、「皆さんで将来の政権交代を目指す歩みに、私なりに加われることができればいいと思っています」と応じました。
 同日に行った安倍晋三首相と菅義偉官房長官との懇談について、辺野古新基地建設に反対する民意を訴えつづけることを表明。「アクションするためには皆さんのお力添えが必要です。また今後ともよろしくお願いいたします」と話しました。

以上2018年10月13日付赤旗日刊紙より抜粋