5月13日、衆院決算行政監視委員会で総理主催桜を見る会の支出膨張をとりあげて追及したことが各紙で報道されました。

東京新聞 「桜を見る会」に5200万円、予算の3倍 安倍政権、5年で参加者4500人増

日刊ゲンダイ 姑息な安倍首相「桜を見る会」こっそり経費3倍の後ろ暗さ

プレジデント・オンライン 予算の3倍に膨張”桜を見る会”の政治利用安倍首相を”忖度”する官僚の仕業か

毎日新聞 「桜を見る会」安倍政権で拡大 支出は当初予算の3倍 「政権近い人招待」と批判も

「 首相が各界の著名人らを招いて毎年四月に東京・新宿御苑で開く「桜を見る会」の費用が、二〇一八年度は予算の三倍となる約五千二百万円に上ったことが、十三日の衆院決算行政監視委員会で明らかになった。第二次安倍政権の過去五年間、同じ額の予算を計上しているが、実際の支出は毎回、予算を上回り、増え続けている。参加者の増加が主な原因だ。
 会の予算は、一四年度以降は毎年度千七百六十万円余。支出は一四年度の約三千万円から年々増加。参加者も一四年度の約一万三千七百人から、一八年度は約一万七千五百人に増えた。本年度は四月十三日に開かれ、参加者は約一万八千二百人に膨らんだ。支出は確定していない。
 費用は、会場設営や警備費、飲食費に充てられる。内閣府の担当者は同委員会で予算額について「準備、設営に最低限必要となる経費」と説明。その上で「実際は金属探知機などのテロ対策強化や参加者数に応じた飲食提供など、予算額を上回る経費がかかる」と語った。不足分は内閣府の「一般共通経費」で賄うとした。共産党の宮本徹氏の質問に答えた。本年度は作家の百田尚樹氏やタレントのケント・ギルバート氏らが招待された。
 宮本氏は委員会で「参加者が膨らみ、予算にない支出が増えている。国民の理解は得られない」と批判した。 (村上一樹)」 東京新聞サイトより

「毎年4月に開催される首相主催の「桜を見る会」。著名人を自分のシンパに囲い込もうということなのか。13日国会で、第2次安倍政権以降、会の規模が拡大し続け、姑息な不明瞭会計を行っていたことがバレた。
 招待客は以前は、1万人前後だったが、安倍政権発足後の2013年以降、うなぎ上り(別表)。今年は、約1万8200人もが参加し、歌舞伎俳優の市川猿之助や子役の寺田心のほか、作家の百田尚樹や竹田恒泰ら“安倍応援団”の姿もあった。
 13日の衆院決算行政監察委で宮本徹議員(共産)は「政権に近い人たちをどんどん呼んで、“予算にもない支出”がどんどん増えている」と批判、費用のカラクリを暴いた。

 桜を見る会の支出は、13年3500万円、14年3000万円、15年3800万円、16年4600万円、17年4700万円、18年5200万円だ。人数が増えれば、費用も増えるのは当然で、今年は未確定だが、昨年以上の支出が濃厚だ。ところが、なぜか予算上は、13年以降、毎年1700万円台と横ばいなのだ。
 内閣官房総務課の担当者は日刊ゲンダイの取材に、「このご時世、単純に予算を増やすわけにはいきません。支出が増えても内閣府の“共通経費”でまかなえているので、『桜を見る会』としての名目上の予算は増やしていません」と回答。
  まるで“やりくり上手”だと言わんばかりだが、予算と実際の費用に3倍もの乖離があるのでは、国民をダマしていることにならないか。立正大客員教授の浦野広明氏(税法)が言う。

■姑息な不明瞭会計

「会計の“明瞭性の原則”にもとるやり方でほめられるものではない。毎年、確実に予算をオーバーしている。必要性のある支出なら、〈桜を見る会〉として堂々と予算を増やせばいい。やりくりでつじつまを合わそうとするのは、安倍首相の人気取りのための支出に後ろ暗さがあるのではないか。また、国会は、決算より予算の議論が中心。国会のチェックを警戒して、予算はいじりたくなかった面もあるでしょう」

 どこまでもズルい政権だ。」(「日刊ゲンダイ」サイトより)

「「安倍首相の、安倍首相による、安倍首相のための会」
 毎年4月の土曜日に東京・新宿御苑で首相主催の「桜を見る会」が行われる。各界で功労のあった人や著名人を招き、桜をめでながら和やかに飲食し懇談する会で、テレビニュースなどで見たことのある人も多いことだろう。今年は4月13日に行われた。

 ただ、この会が最近「安倍晋三首相の、安倍晋三首相による、安倍晋三首相のための会」の様相を強めている。経費は国費で賄われるのだが、その額も急増中。事前に定められた予算の3倍にも上るというのだから、ただごとではない。
 「昨年は残念ながら桜を見る会ではなくて、葉桜を見る会となってしまいましたが、今日はお天気も良くて、八重桜がこのように咲き誇っている。本当にすばらしい一日となりました」

 会の冒頭、主催者である安倍氏は、参加者を前にして満面の笑みを浮かべながらスピーチした。2012年暮れに首相に返り咲いてから7回目の春。安倍氏は2006年から07年秋にかけても1年間首相を務めているので「桜を見る会」を主催するのは8回目になる。

 「平成を 名残惜しむか 八重桜」
 「新しき 御代(みよ)寿(ことほ)ぎて 八重桜」

 安倍氏は例年以上に上機嫌で、迫ってきた改元を意識した2首を詠んだ。その後、来客と懇談し写真撮影をして回った。ヘアメイクアーティストでタレントのIKKOさんとの撮影の際は、2人で「どんだけー」をするサービスも。周囲の笑いを誘った。

安倍氏が『応援団』ばかり招待したのではないか」
 今回の「桜を見る会」では、ネットメディアで、少しざわつくことがあった。テレビカメラに収まる参加者の顔触れを見ると、保守系のコメンテーター、文化人らの姿が目立ったのだ。タレントのケント・ギルバート氏、作家の百田尚樹氏、ジャーナリストの有本香氏らが出席。安倍氏も彼らのグループの前に来て「(右寄りの)皆さんが左側に陣取っているが面白い」などとジョークを交えて談笑した。

 このため「安倍氏が『応援団』ばかり招待したのではないか」との観測が広がった。

 招待の基準については5月13日、衆院の決算行政監視委員会で共産党の宮本徹氏が質問。菅義偉官房長官は「各界において功労、功績のあった方々をお招きしている。各省からの意見を踏まえて、幅広く招待させていただいている」と答弁している。

 具体的な人選の手順は明らかにはなっていないが、安倍氏の「お友達」や「応援団」ばかり招待しているわけではないのは事実だ。例えばメディアでは、安倍氏に批判的な論調の多い朝日、毎日、東京などの新聞社の幹部にも招待状は届いている。批判的なメディアは出席率は低く「お友達」や「応援団」の出席率が高い、ということなのかもしれない。

経費は5年間で2000万円以上も跳ね上がっている
 13日の決算行政監視委員会では、驚くべく事実が次々に明らかになった。安倍氏が首相官邸に返り咲いてから「桜を見る会」が急速に規模が大きくなっているのだ。

 まず参加者数。従来は1万人前後で推移していたようだが、第2次安倍政権になってから右肩上がりになり、今年は1万8200人まで膨らんだ。

 さらに問題なのは経費だ。記録が残っている過去5年分を調べると、2014年が3005万3000円、15年が3841万7000円、16年が4639万1000円、17年が4725万円、18年が5229万円となっている。少なくとも14年から18年までの5年間で2000万円以上跳ね上がっている。

 今年の分はまだ確定していないが、参加者が増えたことを考えると昨年よりもさらに増える可能性が高い。

最初から「予算内に収まらない」を承知の予算か
 最も重大なのは「桜を見る会」のために確保された予算の額と実際に使った額の乖離だ。

 毎年の予算額は13年が1718万円。14年から19年までは1766万円で、ほとんど変化ない。昨年は1766万円の予算で5229万円使ったのだから、結果として予算として確保した額の約3倍のカネを使ったことになる。

 本来であれば、支出はあらかじめ決められた予算の範囲内に収めるのが常識だ。状況の変化などによって、予算内に収まらないことはあるだろうが、「3倍」は異常としか言いようがない。

 今年の「桜を見る会」の契約状況をみると、会場等設営業務の契約額は1814万4000円。飲食物関係の契約額は2191万3232円。この2つを足しただけで約4000万円になる。主要2項目の契約段階で予算額を大幅にオーバーしているのだ。過去に使った実績も無視して、最初から「予算内に収まらない」のを承知の上で予算を組んだ可能性が高い。

「一般共通経費」というイレギュラーな形で捻出
 予算をオーバーした部分については内閣府の「一般共通経費」を充てているという。使途が分かりにくい別の「財布」を使って「桜を見る会」の経費があてがわれているということのようだ。

 自ら主催する会合の出席者が増え、額も膨らむ。そして正式に多くの予算を組むこともなく「一般共通経費」というイレギュラーな形で捻出をする……。

 このような細かな方針まで安倍氏が指示しているということはないだろう。恐らく、安倍氏を喜ばせるために官僚たちが気を回して少しずつ派手にしているのだろう。

 そう考えると、「桜を見る会」の急膨張は、安倍氏の意向を官僚たちが必死に忖度して、出来上がっているといえるのではないか。現在の「安倍1強」体制の集大成ということだろうか。」(プレジデント・オンライン)