全幼児に保育教育の権利 「無償化」外しに抗議

 10月から始まった保育・幼児教育の「無償化」から朝鮮学校の幼稚園を適用除外したことに抗議する集会が2日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれました。約4000人が集まり、「すべての幼児に教育・保育の権利を」と声を上げました。主催は8団体でつくる同集会実行委員会。
 「無償化」が適用されなかった全国88の施設のうち40施設は朝鮮幼稚園です。集会で、朝鮮幼稚園幼保無償化中央対策委員会の南昇祐(ナン・スンウ)委員長は「幼い子どもにまで民族排他と差別の刃をむける」ものだと批判。朝鮮幼稚園に子どもを通わせている母親は「この子たちが差別される理由はどこにもありません」と語り、涙で声を詰まらせました。
 元文化庁文化部長の寺脇研・京都造形芸術大学教授は、朝鮮幼稚園の「無償化」外しは「いつでも、どこでも、誰でも」学ぶことができるとした「生涯学習」を盛り込んだ1987年の政府の閣議決定にも反すると語りました。
 日本共産党、立憲民主党、社民党の国会議員が集会に出席。日本共産党から宮本徹衆院議員が参加しました。

以上2019年11月3日付赤旗日刊紙より抜粋