野党合同ヒアリング 名簿破棄追及逃れか

 日本共産党、立憲民主党など野党は14日、国会内で「桜を見る会」の安倍晋三首相による私物化疑惑をめぐる合同ヒアリングを行いました。ヒアリングでは、日本共産党の宮本徹衆院議員が同問題を国会でただすために内閣府・内閣官房に資料要求をした5月9日に、内閣府が招待者名簿を破棄していたことが明らかになりました。
 野党はこの間、内閣府に対し招待者名簿を明らかにするよう要求。内閣府は、個人情報保護などを理由に「保存期間1年未満の文書」であるため、会が催された後、「遅滞なく」廃棄したとしています。今年の「桜を見る会」は4月13日に東京・新宿御苑で開かれました。
 同日のヒアリングで内閣府は、「遅滞なく廃棄した」としつつも、その廃棄の期日が「桜を見る会」から約1か月後の5月9日だったことを明らかにしました。
 宮本議員は5月13日に、この問題を初めて衆院決算行政監視委員会で追及。「桜を見る会」の参加者・経費が急増している問題をただしていました。
 宮本氏がこの質問の準備のために内閣府に「桜を見る会」の招待者の選考基準や参加者が増加する理由などの資料を要求したのは5月9日。内閣府が招待者名簿を破棄した日と同じでした。
 宮本氏からの追及を逃れるために名簿を破棄したのではないかとの新たな疑惑が浮上しています。

以上2019年11月15日付赤旗日刊紙より抜粋(写真は赤旗提供)