厚労省公立・公的病院再編統合リスト撤回を求める要請に同席

 厚生労働省が再編統合の議論が必要だとする公立・公的病院の名前を公表した問題で18日、日本共産党の笠井亮、宮本徹両衆院議員と東京都委員会は、地域の実情を踏まえないリストの撤回を厚労省に強く求めました。藤田りょうこ都議をはじめ地方議員や住民らが参加しました。
 都内では10病院の名前が挙げられています。都委員会はこの間、同問題の対策チームを立ち上げ、関係者らの意見を聞いてきました。
 参加者は、名前を挙げられた八丈病院(八丈町)や奥多摩病院(奥多摩町)は手術をしておらず、また都立神経病院(府中市)は難病専門、村山医療センター(武蔵村山市)は全国でも珍しい脊髄損傷を扱う病院であり、厚労省が選定基準にしたがんや脳卒中などの診療実績がないのは当然だと批判。
 「人工呼吸器をつけた難病患者たちは『死ねと言うことか』と切実に訴えている」「重症者対応の災害拠点病院も名前を挙げられた。区にとってはなくてはならない病院だ」「町は子育て世代の移住に力を入れているが、病院があるからこそできる施策だ」など、次々と実情を訴えました。
 厚労省の担当者は、各地の説明会でも「お叱りを頂いている」とのべ、リストなど今後の対応は「全国を回って聞いてきた話を踏まえて判断したい」と答えました。

以上2019年11月19日付赤旗日刊紙首都圏のページから抜粋