第21回桜を見る会追及本部ヒアリングに参加 管理簿・廃棄の未記載の調査要求

 野党の総理主催「桜を見る会」追及本部は9日、合同ヒアリングで、桜を見る会の招待者名簿の廃棄記録が残されていなかった問題について調査するよう求めました。政府の担当者は「(廃棄記録がない)経緯については、きちんと調査しなければいけないと思う」と答えました。
 政府の公文書に関するガイドラインでは、公文書を廃棄する際、廃棄簿に記録を残すよう義務付けています。しかし、2013~17年度の5年分の招待者名簿については、廃棄記録が残っていないことが判明。菅義偉官房長官は7日の記者会見で「残すべきものが残されていなかったということは事実だ」と認めましたが、原因については「当時の担当者から聞き取りを行ったが、記憶が鮮明でなく、経緯についてはわからない」などとしています。
 招待者名簿の保存期間は17年度まで1年でしたが、18年度からは1年未満に変更され、廃棄簿への記録義務はなくなりました。
 日本共産党の宮本徹議員はヒアリングで、17年度までの5年分の招待者名簿は、記載が義務付けられている行政文書ファイル管理簿にも記載がないと指摘。「行政文書ファイル管理簿に意図的に記載しなかったのか、あるいは削除したのか、どちらなのか」とただしました。政府の担当者は、「今のところはわからない」としか答えられませんでした。
 野党議員は、文書管理規則違反行為が明らかになっているのに、経緯や原因が分からないでは済まされないと追及。管理簿、廃棄簿に記載されなかった経緯を調査すること、また、招待者名簿に関する電子データのログ(履歴)を提出するよう重ねて求めました。

以上2020年1月10日付赤旗日刊紙より抜粋