第23回桜を見る会追及本部ヒアリングに参加 推薦部局名消した内閣府資料は“改ざん“

 野党の「桜を見る会」追及本部は16日、合同ヒアリングを行いました。内閣府が国会に提出した「桜を見る会」の推薦者名簿の一部で部局名を消す加工をしていた問題をめぐって、野党議員は「黒塗りなら隠されていることがわかるが、あった文字を消されたら発見できなくなる。絶対やってはならない改ざんだ」と批判しました。
 名簿には「内閣官房内閣総務官室総理大臣官邸事務所」が推薦部局となっている推薦者が記載されていましたが、昨年11月22日に参院予算委員会に提出された名簿からは、推薦部局に関する記載が消去されていました。この2日前には、政府が内閣総務官室の推薦者名簿は既に廃棄済みと答弁しているため、国会答弁との整合性をとるために推薦部局名を削除したのではないかとの疑いが指摘されています。
 政府の担当者は、「内閣府人事課として推薦したのに、(内閣官房内閣総務官室総理大臣)官邸事務所から推薦したと見えてしまうので、適切ではないと考え、削除した」などと説明。名簿で推薦部局が内閣総務官室となっていること自体が誤りだと強調しました。
 しかし、野党が「内閣府人事課が推薦部局ということを示す文書はあるのか」とただしても、政府の担当者は「そういった材料は持っていない」としか答えられませんでした。
 また、野党が「誰の判断で(推薦部局を)白塗りにしたのか」とただしたのに対し、政府の担当者は「(内閣府)人事課長の判断で消した」と回答。野党は「人事課長の判断で、事実上の改ざんなどできるはずがない」として、加工の経緯がわかる聞き取りのメモなどを出すよう求めました。

以上2020年1月17日付赤旗日刊紙より抜粋