2020年1月28日 予算委員会 「桜」招待増は安倍政権の慣行 「幅広く募った」結果 宮本議員追及「事実上の買収」

提出資料① 桜を見る会参加者数と総理大臣等(政治家枠)の推移
提出資料➁ 「桜を見る会」開催要領
提出資料➂ 安倍晋三事務所作成
提出資料➃ 桜を見る会注意点
提出資料⑤ 政府提出資料
提出資料⑥ 『桜を見る会』について(ご連絡)
提出資料⑦ 政府提出資料

 「長年の慣行ではなく、安倍政権7年の慣行だ」―。日本共産党の宮本徹議員は28日の衆院予算委員会で、「桜を見る会」の招待者数が膨れ上がったのは「長年の慣行」「招待基準が曖昧だった」からだと言い訳している安倍首相を批判。首相は同行事の趣旨を逸脱して後援会員をはじめとする参加者を「幅広く募った。募集という認識ではなかった」との支離滅裂な答弁に終始しました。宮本氏は、事実上の買収(公職選挙法違反)に当たると追及しました。
 宮本氏は、2019年の「桜を見る会」参加者は1万8200人と第2次安倍政権前の約2倍になり、「総理大臣等」による招待者は全体の半数以上で記録のある05年(小泉純一郎内閣)の3倍超になっていると指摘。安倍首相の地元事務所の参加申込書には、家族や知人・友人を誘う場合は用紙を「コピーしてご利用ください」と記してあり、「安倍首相の後援会員が紹介者になれば、知人・友人がどんどん参加できるようになっていた」と述べました。
 その上で、麻生太郎財務相に対し、「首相在任当時、地元事務所がこういう形で参加者を『幅広く募る』ことをしていたか」と質問。麻生氏は「ありません」と明言しました。
 宮本氏は、「幅広く募ったのは安倍政権になってからだ。『長年』ではなく、安倍政権7年の慣行だったということだ」と強調しました。
 さらに、各界で功績・功労のあった人を招くのが「桜を見る会」の趣旨なのに、安倍事務所の申込書にも、内閣府の招待者名簿にも「功績・功労」を書く欄がないと指摘。内閣府から招待状が発送されるのは3月なのに、安倍事務所から参加者への案内状は「2月吉日」付で出されていると告発し、「安倍事務所に申し込んだ時点で参加が確定している。首相は『最終的に内閣官房と内閣府がとりまとめている』と言うが、事実上ノーチェックだ」と批判しました。
 安倍首相は、「事務所の担当者によれば、推薦すれば招待されるだろうという安易な臆測の下、作業を進めた。(案内状は)不適切な表現で問題があった」と釈明。内閣官房の大西証史内閣審議官は、「功績・功労」の有無をチェックしなかったことを事実上、認めました。
 宮本氏は、「しんぶん赤旗」日曜版の取材に「招待されたのは、選挙活動に携わって頑張ったね、という功労だと思う」と話した参加者の事例を挙げ、「招かれた側は、事実上の買収だったとの認識の人もいる」と強調。「国の行事を私物化し、税金で地元の後援会員や有権者を接待したということであり、事実上、公選法違反の買収行為だ。総理大臣を続ける資格はない」と厳しく指摘しました。

 28日の衆院予算委員会で、首相主催の公的行事「桜を見る会」の私物化問題をただした日本共産党の宮本徹議員。第一委員室には委員ではない野党議員も多く詰めかけ、質問に声援や拍手が上がりました。一方、安倍晋三首相がいらだった表情を見せる場面もありました。
 会の招待者が第2次安倍政権以降、それまでの1万人程度から1万8千人に増えたことを指摘した宮本議員。麻生太郎財務相に、「麻生政権時代、地元事務所が参加者を幅広く募っていたか」と尋ねました。
 麻生氏が一字ずつ区切りながら「あ・り・ま・せ・ん」と答えると、野党の委員らから「おー」「重要答弁だ」と声が上がりました。ざわつく雰囲気に、棚橋泰文委員長(自民党)が「静粛に」と大声を重ねます。宮本氏は「幅広く募ることは、安倍さんが始めた。安倍政権の7年の慣行ということだ」と切り返しました。
 安倍首相は腕や足を組み直したり、閉じた両目に指をあてて顔をしかめたり。眉や鼻を何度も触る様子もみられました。
 首相らが質問に明確に答えずに決まり文句を繰り返し、野党議員らから抗議の声を浴びる場面も何度もありました。
 宮本議員は、首相は従来の参加者人数規模を守る責任があったのでは、と指摘。菅義偉官房長官は「回数を重ねるにつれて(参加者が)多くなっている。そのことを反省する」。答えのない答弁に、野党議員は「イエスかノーかだ」と迫ります。
 首相も同様。有権者の買収にあたるのではないか、と尋ねた宮本議員に「長年の慣行の中で…」と従来と同じ答弁を始めます。すかさず野党席から「(安倍政権の)7年間の慣行でしょ」と声が上がりました。
 意味不明の答弁も飛び出しました。宮本議員が首相に「地元事務所が参加者を幅広く募集していることをいつから知っていたか」と聞くと、首相は言いよどんだ末に「幅広く募っているという認識だ。募集しているという認識ではない」。
 『広辞苑』(第7版)は「募る」を「広く求め集める。募集する」と解説しています。
 宮本氏が「『募る』と『募集』は同じだ」と指摘すると「それはですね、つまり、事務所が今までの経緯の中でふさわしい方々に声をかけている」などと述べ、やりとりはかみ合いませんでした。
 宮本氏が、首相事務所が行事の趣旨を逸脱して後援会を接待したことを「買収だ」と批判し、野党議員の拍手を浴びた直後。首相は突然、参加人数が増えたことの釈明を始めます。早口で「(増えた)8千人すべてが私の地元の後援者のような言い方だが、それは間違いだ。はっきり言っておきたい」と声のトーンを上げました。
 その一方、参加者が増えたことについては「推薦者名簿が破棄された」としてたびたび説明を拒みました。

以上2020年1月29日付赤旗日刊紙より抜粋