PCR検査拡充を 野党で法案を共同提出

 日本共産党と、立憲民主党、国民民主党などの共同会派は3日、新型コロナウイルス感染症を判定するPCR検査体制を拡充するための法案を衆院に共同提出しました。医師が必要と認めた検査を迅速に実施できるようにするとともに、検査の実施体制や実施状況を公表することで、国民の不安を解消し、ウイルスの拡散を防止することを盛り込んでいます。
 野党が提出した「新型コロナウイルス感染症検査の円滑かつ迅速な実施の促進に関する法律案」は、➀政府の検査体制の検証➁PCR検査の最大限の拡充➂必要な予算措置の確保ーの措置を講ずるものです。具体的には、行政検査の結果の定期的な公表や、臨床現場の医師の意見を尊重した迅速な実施、国・都道府県による行政検査体制の整備、国・都道府県による民間機関などの検査を可能とするための支援、PCR検査の最大限の拡充のための必要な財政上の措置の実現を求めています。
  提出後の記者会見で日本共産党の宮本徹衆院議員は、「法案の中心点は、保健所を経なくても医師が必要だと判断したらPCR検査を受けられるようにするところだ」と強調。「感染拡大防止、検査を求める国民の声に応えるものだ」と述べました。
 共同会派の山井和則衆院議員は「政府の取り組みを後押しし、スピードアップさせる法案だ。一刻も早く成立させたい」と表明しました。

以上2020年3月4日付赤旗日刊紙より抜粋(写真は赤旗提供)