公立・公的病院再編・統廃合問題について、厚労省から聞き取り

 10月2日(金)、昨年秋に、厚生労働省が、440を超える公立・公的病院について、再編・統合を検討するよう発表したリストについて、名指しされた都内病院の住民、議員らが、厚生労働省から聞き取りを行いました。
 宮本徹議員、谷川智行党都委員会副委員長が同席しました。

以下2020年10月3日付赤旗日刊紙首都圏のページより抜粋

 公立・公的病院を厚労省が再編・統廃合しようと440超の病院を名指ししている問題で、日本共産党東京都委員会は2日、同省に聞き取りしました。名指しされた都内9病院の住民・議員らが出席、宮本徹衆院議員と谷川智行衆院東京比例予定候補が同席しました。
 夫が筋委縮性側索硬化症で人工呼吸器を着けて26年目という女性は、都立神経病院(府中市)が「命を支える病院」であることを説明。26年たっても人工呼吸器を選択する人が3割の状況だとし、単身者や生活保護を受けている人から、どうしたらいいか相談を受けているといいます。この人たちに神経病院が親身に支えになっていると述べ、「ぜひ生かしていただける体制を。今より充実させ守ってほしい」と声を震わせ語りました。
 区立台東病院を守る会の男性は、新型コロナウイルスのクラスターが発生した永寿総合病院が1カ月近く休診していたときに、患者を受け入れたのがこの病院だったとし、存続署名が4000人超集まっていると説明しました。
 同省は、コロナ対応を受けて当初9月末までとしていた再編・統合の判断の期限を延期していますが、担当者は「早急にとりかかる」と述べ、計画推進の意志を示しました。
 宮本氏は、「各地域でかけがえのない病院であるという実情を踏まえ計画再検討を」、谷川氏は「医療は効率優先ではダメということを社会も気づいた。現場を傷つけたリスト撤回を」と述べました。