日本学術会議への人事介入に抗議する10・6官邸前緊急行動 官邸前響く抗議

 菅義偉首相による日本学術会議への人事介入に対する抗議行動が6日、首相官邸前で行われ、700人(主催者発表)が集まりました。任命を拒否された1人、東京慈恵会医科大学の小沢隆一教授も参加し、「日本の学術と国民全体の問題です」と訴えました。主催は、総がかり行動実行委員会です。
 あいさつした共同代表の藤本泰成さんは、任命を拒否された6人は、安倍政権の悪法に批判的立場の人たちだと指摘。学問を弾圧し戦争に暴走した戦前の過ちにもふれ、「決して許してはいけない」と呼びかけました。
 学者や弁護士がスピーチし、学者からは東京慈恵会医科大の小沢教授、早稲田大学の小原隆治教授、東京大学の小森陽一名誉教授が訴え。小沢氏は「学術会議が政府から独立して意見を述べることで国民の幸せが実現する」と指摘。任命権は国民のものであり政府のものではないと強調しました。
 日本共産党の井上哲士参院議員、立憲民主党の黒岩宇洋衆院議員、参院会派「沖縄の風」の高良鉄美参院議員があいさつ。井上氏は「菅政権は学問まで私物化しようとしている。これを許せば議会制民主主義が壊れてしまう。徹底追及していく」と表明しました。

以上2020年10月7日付赤旗日刊紙より抜粋