ドクターズ・デモンストレーションに参加。医療崩壊はなぜ起きた

 全国医師ユニオンや全国保険医団体連合会などでつくるドクターズ・デモンストレーションは25日、衆議院第1議員会館で集会を開きました。集会にはオンラインも含め約100人が参加。新型コロナウイルス感染拡大で医療崩壊が起きている医療現場の実態や今後の日本の医療体制について、各団体からさまざまな意見が出ました。
 全国医師ユニオンの植山直人代表は、非常勤の医師や大学院生が現場で無給医としてコロナ診療に当たっていると指摘。 「経済再生の足を引っ張っているのは医療体制の貧困だ。このままでは医療がひっ迫した状況が続く」と訴えました。
 日本医療労働組合連合会の佐々木悦子中央副執行委員長は看護師の立場からコロナ専門病棟で働く人たちの声を紹介。人員不足で月当たりの夜勤回数が10回に及び、3交代制から長時間の2交代制になったケースや、地域包括ケア病棟の夜勤の体制を一人にしていた事例をあげました。
 このほか歯科医や開業医などからは、病院で働く人たちの労働条件の改善を求める声やコロナによる診療抑制が広がることへの懸念を表明しました。

以上2021年2月26日付赤旗日刊紙より抜粋

※宮本徹衆院議員も会場に駆けつけました。