2021年3月2日衆院予算委員会 首都米軍ヘリ危険低空飛行やめさせよ 

提出資料① 2021年2月27日付「毎日新聞」
提出資料➁ 米軍横田基地主催・第4回関東平野空中衝突防止会議2013年4月21日配布資料

 日本共産党の宮本徹議員は2日の衆院予算委員会で、東京都心の上空で米軍ヘリによる危険な低空飛行が常態化している問題をとりあげ、米軍に抗議して低空飛行をやめさせるよう迫りました。
 宮本氏は、浜松町オフィス街の上空などで米海軍ヘリコプターがビルの上をかすめるように低空飛行する動画(「毎日」、2月26日公開)を紹介。日本の航空法が定める「最低安全高度」を下回る飛行が計17回確認されたと報じられているとして、「人口密集地の上空で危険な低空飛行が常態化している。米軍に事実を確認したか」とただしました。
 岸信夫防衛相は「動画は見たが事実関係は確認中だ。コメントは控える」と答弁。茂木敏充外相は「動画だけで(高度)何メートルを飛んでいるか判断が難しい」と逃げました。

 宮本氏は、「動画は高さ200メートルから撮影され、それより低い高度で飛んでいる」と強調。日本の航空法は人口密集地で航空機の周囲600メートルで最も高い障害物の上空300メートルを「最低安全高度」と定めており、航空法に違反すると指摘。さらに、「在日米軍は日本の航空法に規定される最低高度基準を用いる」とする日米合同委員会合意にも違反しており、「日本の首相として米国にきっぱり抗議を」と迫りました。
菅義偉首相は動画を「私も見た」とした上で「ルールに基づいて飛行するのが当然」であり、「事実を確認してしっかり対応する」とし、抗議に関しては明言を避けました。宮本氏は、早急な事実関係の確認と米国への抗議を求めました。

以上2021年3月3日付赤旗日刊紙より抜粋

≪2021年3月2日 第204国会衆院予算委員会第18号 議事録該当部分抜粋≫

○宮本委員 ~略~ その上で、最後のテーマについて質問します。資料もお配りしておりますが、首都東京での米軍ヘリの低空飛行についてです。毎日新聞の公開した動画では、昨年十二月十四日、米軍ヘリ、シーホークが、蛇行しながら都心のビルの上をかすめるように飛んだり、三百メートル程度しか離れていない二つのマンションの間をすり抜けたりして飛んでおります。一歩間違えれば大惨事が起きる。取材班の確認だけでも、最低安全高度を守らない飛行がこの間計十七回。人口密集地の上空で危険な低空飛行が常態化している状況があります。自衛隊の元幹部の方はこの動画を見て、これは遊んでいる、チャレンジしている、東京でこんなでたらめをやっているのかと突きつけるべきだとコメントされておりました。ちょっと確認しますけれども、政府として米軍に事実を確認しましたか。
○岸国務大臣 今委員御指摘の動画については私も視聴いたしましたが、現在、事実関係について米側に確認中でございますので、米軍機の飛行について予断を持ってコメントすることは差し控えさせていただきたいと思います。その上で、米軍機の運用については、日米安保上の義務である我が国の防衛を全うするという観点からしても大変重要でございます。一方で、我が国の公共の安全に妥当な考慮が払われる、払って活動されることは当然の前提でございます。米軍機は全く自由に飛行していいというわけではなくて、日米地位協定十六条に基づいて、航空法等の我が国の国内法を遵守する義務を負っております。防衛省としては、引き続き、外務省と緊密に連携をして、米側に対して、安全面に最大限の配慮を求めるとともに、周辺住民に与える影響を最小限にとどめるように求めてまいりたいと考えております。
○宮本委員 防衛大臣も動画は見られたそうですけれども、何かそのことについてのコメントすらないわけでしょう。総理にも動画を見ていただきたいというふうに質問通告しておりましたけれども、総理も動画を御覧いただいたでしょうか。ビルのすれすれのところで飛んで、こんなものを日本国の首相として看過するわけには絶対にいかない問題だというふうに思いますよ。アメリカに抗議して、こういうのはやめるべきだというふうに言うべきだと思いますが、総理、動画を御覧になってどうですか。
○菅内閣総理大臣 御指摘でしたので、私も見ました。事実関係は、防衛省、外務省で確認中というふうに承知しています。 いずれにしろ、米軍機の飛行に当たっては、ルールを守って安全面に最大限配慮する、このことが重要だというふうに思っています。
○宮本委員 ああいう飛行でいいというふうにお思いですか。
○菅内閣総理大臣 ルールを守って安全、安心の飛行ということが大事だと思っています。
○宮本委員 御覧になってのとおり、百五十数メートルのビルすれすれの上を通過するというのをやっているわけですよね。飛行高度も全く守られていないわけであります。これはルール違反じゃないですか、ルールを守ってということを言いますけれども。これはやはり本当にアメリカに物を言えなきゃ駄目ですよ、総理。
○茂木国務大臣 なかなか動画だけで、確定的に何メートルのところを飛んでいるか、それを判断されるのは、宮本議員、難しいと思っておりまして、事実関係については、今、岸大臣の方からもありましたように……(発言する者あり)細かくありません。米側に対して、安全面に最大限配慮をし、地域住民に与える影響を最小限にとどめるよう、これまでも累次の機会、強く求めてまいりましたし、安全確保については最優先の課題として日米で協力して取り組んでいきたいと思っております。
〔山際委員長代理退席、委員長着席〕
○宮本委員 日本の航空法では、建物の突端から三百メートル離れて飛ばなきゃいけないわけですよ。そして、日米合同委員会合意でも、在日米軍は、日本の航空法により規定される最低高度基準を用いており、低空飛行訓練を実施する際、同一の米軍飛行高度規制を現在適用しているというふうに言っているんですよ。明確な日米合同委員会違反ですよ。先ほど、動画を見て、動画だけじゃ分からないと言ったけれども、あの動画を見たら誰だって分かるじゃないですか。高さ二百メートルのところから見て、それよりも低いところにヘリが飛んでいるんだから。三百メートルより上を飛んでいるはずがないじゃないですか。誰だってそうでしょう。それについて抗議もできないというのは、こういう属国根性はやはり日本国の首相としてはまずいですよ。アメリカにきっぱり抗議してください。
○菅内閣総理大臣 まず、事実関係をしっかり確認した上で、その上でしっかり対応させます。
○宮本委員 じゃ、しっかり米軍に確認していただいて、しっかり対応するということですから、それは抗議するということも含まれているということでいいですね。そこだけ確認させてください。
○金田委員長 内閣総理大臣菅義偉君、時間が参りました。
○菅内閣総理大臣 ルールに基づいて飛行するのが当然のことでありますから、そこは事実関係に基づいてしっかり対応させます。
○宮本委員 直ちに事実を確認して、厳しく抗議を行うべきだということを申し上げまして、質問を終わります。
○金田委員長 これにて宮本君の質疑は終了いたしました。