傷病手当・未払い報酬立て替え フリーランスにも 日俳連・MICが国に要請

 日本俳優連合と日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)フリーランス連絡会は9日、国に対し、コロナ禍で苦しむフリーランスや芸能従事者への支援強化を要請しました。コロナ傷病手当の給付や、未払い報酬の国による立て替え払いなどを求めました。
 あいさつした日俳連の池水通洋専務理事は「いろいろな現場で報酬未払いなどが生じている。国として、仕事を続けられるだけの支援をしてほしい」と話しました。
 参加者が「芸能従事者の間には、体調が悪くても補償がないために無理して働くといった実態がある。コロナの感染拡大を抑えるためにも傷病手当を給付してほしい」などと訴えました。
 厚生労働省の担当者は「フリーランスや個人事業主は休業日数や減収額の証明が難しく、傷病手当の給付は困難」と答えました。参加者は、全国で7自治体が独自に給付している実態を示し「コロナで苦しむ当事者を救う観点で考えるべきだ」と迫りました。
 昨年、約2万人に対して国が未払い報酬を立て替え払いしたことが明らかになりました。参加者は「コロナ禍のもと、労働者性を問わず対象にしてほしい」と求めました。
 各党の国会議員が参加し、日本共産党からは畑野君枝、宮本徹両衆院議員と吉良よし子参院議員があいさつしました。

以上2021年3月11日付赤旗日刊紙より抜粋