75歳以上の医療費2倍化ノー、医団連などの署名提出集会に参加
75歳以上の医療費窓口負担2倍化法案に反対する集会が18日、参院議員会館で開かれました。署名6万2777人分が提出され、累計84万5340人となりました。医療団体連絡会議、中央社会保障推進協議会、全日本年金者組合、日本高齢期運動連絡会が開催。
あいさつで全国保険医団体連合会の住江憲勇会長は、コロナ禍で露呈した社会保障の脆弱(ぜいじゃく)性こそ是正すべきであり、2割負担は早期発見・治療を困難にすると指摘。「世論を広げ断固阻止しよう」と呼びかけました。
全日本民医連の山本一視副会長(千鳥橋病院院長)は、75歳以上の386人アンケートで2割負担になれば3人に1人が「通院回数を減らす」と回答したことを紹介。「懐具合を気にしないといけないのでは何のための医療か」と訴えました。
共産、立民の国会議員が出席し、共産党から小池晃書記局長、倉林明子参院議員、宮本徹、清水忠史両衆院議員があいさつ。小池氏は、2割化で軽減される現役労働者の負担は月30円だが、国や自治体の財政負担の軽減は980億円になると指摘し、「コロナで苦しむ高齢者に負担増はあまりにも冷酷。野党共闘でこの法案を止めるために力を尽くします」と訴えました。
主催団体は同日、三原じゅん子厚労副大臣に会い2倍化法案導入の断念を求めました。
以上2021年3月19日付赤旗日刊紙より抜粋