LGBT法整備訴え レインボー国会「不当な差別禁止を」

 性的指向や性自認に関する差別禁止を規定した法律の必要性を訴える集会「第5回レインボー国会」が27日、参院議員会館で開かれました。集会にはLGBTの当事者や有識者のほか、超党派の国会議員が参加しました。
 2015年に一橋大学に通う学生が自ら同性愛者であることを告白した相手によるアウティング(本人の了承を得ずに第三者が性自認や性的指向を暴露すること)をきっかけに自死に至った事件の遺族である母親と妹が登壇。「今も性的マイノリティーの人びとが差別や偏見の対象であることを肌身で感じている」とした上で、知識や理解不足を理由に失うには尊すぎる命をまた失わないためにも、実効性のある法整備をと求めました。
 早稲田大学特命教授のロバート・キャンベルさんは、18年に自らゲイであることを公言。法律の必要性に言及しつつも、「不当な差別を受けて苦しんでいる当事者をどういうふうに救えばいいのかということが見えてこない」と指摘。「当事者も生涯にわたって自分の力が発揮できる社会をつくっていく。その姿勢を法案の真ん中に据えて、国には法整備に着手してほしい」と話しました。
 日本共産党から、宮本徹衆院議員、吉良よし子参院議員が参加しました。

以上2021年4月28日付赤旗日刊紙より抜粋