第12回 「ワクチン進捗フォローアップチーム」野党合同ヒアリング 接種予約の欠陥聴取

 日本共産党、立憲民主党、国民民主党などでつくる「ワクチン接種フォローアップ野党合同チーム」は20日、国会内でヒアリングを行い、防衛省・自衛隊が運営する新型コロナワクチンの大規模接種の予約が架空の情報でも可能となる‶欠陥″について説明を聞き取りました。
 同省は予約システムの欠陥を指摘した報道機関に「ワクチンを無駄にしかねない行為だ」と抗議文を送っています。
 野党側は、「報道はシステムの検証、確認作業で問題ない」「報道機関に圧力をかけるのは政府の取るべき態度ではない」と相次いで批判。抗議文を公開するよう求めました。
 同省は、架空の数字でも予約が可能だと発覚した市区町村コードについて、「真正な情報であることが確認できるように改修する」としています。野党側が「報道を受けて改修することになったのか」とただしたのに対し、同省の担当者は「事前に検討していた」と述べたものの、改修計画を示す資料はつくっていないと述べました。
 野党側は、接種番号を間違えて予約し、大規模接種会場に来た高齢者への対応についても質問。同省の担当者は、予約情報と接種券、身分証明書などで本人確認ができれば、「できる限り接種する」と答えました。また、予約なしで会場に来た人についても「キャンセルで余裕があれば受け入れることも考えている」と述べました。
 日本共産党の宮本徹衆院議員が参加しました。

以上2021年5月21日付赤旗日刊紙より抜粋