追い出し部屋実態告発 三菱電機 女性労働者支援の集会

 電気・情報ユニオンは18日、三菱電機の神奈川県鎌倉市にある工場で、女性労働者を「追い出し部屋」に入れ、退職を迫っている問題で、女性労働者のたたかいを支援する集会を東京都内で開きました。
 米田徳治委員長は、追い出し部屋の前と女子トイレの前に設置した監視カメラで、トイレに出入りする時間まで監視され、女性が2017年6月から3回にわたり体調を崩したにもかかわらず、職場の労働環境を変えずにきたと報告。「職場の自由と民主主義を確立させるために、広く伝えていこう」と呼びかけました。
 女性は「2001年にセクハラを告発して以来、嫌がらせを受け続けてきた。『追い出し部屋』に入れられている他の労働者をなくすためにも、声をあげていきたい」と訴えました。
 働くもののいのちと健康を守る東京センターの色部祐副理事長は「女性は長期にわたり、いじめや嫌がらせ、ハラスメントなどの心理的負担を強いられてきた」と指摘。「女性の休職期間は来年1月に迫っている。さらに運動の輪を広げるためのステップにしよう」と激励しました。
 参加者からは「女性がトイレに行く時間まではかられるのは驚きだ。同じ女性の立場として人ごととは思っていない。実態をもっと伝えていきたい。」(神奈川労連)などの声が上がりました。
 日本共産党の宮本徹衆院議員があいさつ。「大企業がいまだにこのような人権蹂躙(じゅうりん)を行っていることは許されない。現行法にもとづき、救済する世論と運動を広げていこう」と述べました。

以上2021年12月21日付赤旗日刊紙より抜粋