東京外かく環状道路「シールドマシン破損で本線トンネル工事掘進の停止」との発表を受け、国土交通省、ネクスコ東日本から聞き取り

 4月12日(火)、国土交通省関東地方整備局、ネクスコ東日本関東支社が、東京外かく環状道路工事について、シールドマシンが破損したため、半年程度、本線トンネル工事の掘進を停止するとのプレスリリースを発表しました。
 4月15日(金)に宮本徹衆院議員と、山添拓参院議員は、党区議・市議、関係住民と共に、国土交通省と、ネクスコ東日本から、緊急の聞き取りを行いました。
 宮本徹議員は「国やネクスコのみなさんがおっしゃる『想定外の事故』が繰り返されている。もうこれ以上住民に迷惑をかける工事はやめるべきだ」と求めました。

以下2022年4月17日付赤旗日刊紙より抜粋

 東京外環道の地下トンネル建設工事を2月に再開した東京都練馬区大泉ジャンクション(JCT)付近で、シールド掘削機が破損し、工事が中断していたことがわかりました。日本共産党の山添拓参院議員、宮本徹衆院議員は15日、住民とともに国土交通省、東日本高速道路(ネクスコ東日本)から聞き取りを行い、危険な外環道工事を注視するよう求めました。
 この問題は、大泉JCT付近のトンネル工事で、地中に設置していた壁の鋼材に掘削機が接触し、破損したもの。国交省とネクスコは12日、「地中壁が設計より下側90センチ、水平方向10センチずれていたため、掘削機が接触した」と発表しました。
 ネクスコの担当者は山添、宮本両氏らの質問に「掘削機が地中壁を切削したのは3月30、31日。異常が確認されたのは4月7日だった」と説明。公表まで時間がかかった理由については「破損の原因を調べていた」。地中壁がずれていた原因については「調査中」と述べ、補修費用の見通しは「まだ答えられない」としました。
 参加者は、掘進再開の口実にした「再発防止策」が有効でないことを示すものと指摘。シールドトンネル工事はリニア新幹線などでも行われているとし、「今回と同様の事故が起きないと保証できるのか」とただしましたが、国交省などは「仮定の話には答えられない」と繰り返しました。