第209回臨時国会 日本共産党国会議員団総会 新しい国会―6中総を生かした奮闘で、党躍進のために全力を  

 参院選を受けた臨時国会が3日、召集され、当選した参院議員が初登院しました。3年ぶりに参院議員に返り咲いた仁比聡平議員、議席を引き続き確保した岩渕友、田村智子、山添拓の各議員がそろって登院。日本共産党の志位和夫委員長は国会議員団総会であいさつし、参院選の奮闘への敬意と感謝を述べるとともに、第6回中央委員会総会が大きな成功をおさめたことを報告し、「衆参21人の議員団が新しい国会で、国民の期待に応え、6中総決定を縦横に生かして、日本共産党の前進・躍進のために全力をあげる決意を固めあいたい」と呼びかけました。会期は5日までの3日間です。
 志位氏は、新型コロナ対策、物価高騰対策、安倍晋三元首相の「国葬」問題、旧統一協会と自民党などの癒着の徹底解明など「国民の前で国会が審議すべき課題は山積している」と指摘。3日間で国会を閉め、重大な課題の議論を回避するというのは、政府・与党として責任放棄だと批判し、「会期を延長して、これらの課題について国民の前で堂々と議論し、いのちと暮らし、民主主義を守る責任を果たすことを強く求める」と訴えました。
 志位氏は、当面の内外情勢と政治任務について、三つの角度から語りました。
 一つは、安倍元首相の「国葬」問題です。志位氏は、直近の世論調査では国葬実施に「反対」や国会審議を求める声が多数だと指摘。会期を延長して、国会で説明をするべきだと述べ、「死者の最悪の政治利用に断固反対する」と訴えました。
 二つ目は、旧統一協会と自民党などとの癒着問題です。志位氏は、自民党の厚顔無恥な「居直り」を許してはならないと厳しく批判。自民党中枢の政治家や現職閣僚の関与が明らかになり、「自民党・岸田政権の責任が問われている」として、「日本の民主主義の根幹を危うくする問題として徹底的に追及する」と表明しました。
 三つ目は、大軍拡と改憲を許さないたたかいです。志位氏は、コロナと物価高騰のただなかで、大軍拡が暮らしを押しつぶす矛盾が激しく噴き出すことは避けられないとして、「平和の願いと暮らしの願いを一つに集めて、大軍拡と改憲を許さない国民的運動を広げるために全力をあげよう」と呼びかけました。
 最後に志位氏は、6中総を受けて、党国会議員団の活動の発展・強化の方向について「“理論に強い議員団”へと発展するためにお互いに努力しよう」と発言しました。
 「二重の大逆流」に関わって、党創立100周年や6中総のメディアの報道ぶりを見ても、反共の「型紙」にそって共産党を論じるものが多いと指摘。野党共闘の前進を恐れる支配勢力が共産党の政治的影響力を押しとどめようと攻撃を強めているのが現状だとして、「こういう情勢のもとで党が前進・躍進しようとすれば、理論と政治に強くなる―とくに綱領とその基礎にある科学的社会主義に強くなることが絶対に不可欠だ。政治闘争が最も厳しくたたかわれる国会という場で活動している国会議員団こそが、その先頭に立たなければならない」と呼びかけました。

以上2022年8月4日付赤旗日刊紙より抜粋