園児送迎バス置き去り死 野党国対ヒアリング 再発防ぐ装置義務付け 人員増を

 野党国対ヒアリングが9日、国会内で開かれ、静岡県牧之原市の認定こども園で送迎バスに置き去りにされた女児が死亡した事件の再発防止策について聞き取りを行いました。
 認定NPO法人フローレンスの駒崎弘樹氏が、韓国の事例を紹介しながら、送迎バスに置き去り防止装置の設置義務付けを検討するよう提案。政府の担当者は再発防止策について各府省で検討を始めているとして「提示のあったものも一つの案として受け止めて検討する」と答えました。
 野党議員からは、政府が安全管理を徹底するよう注意喚起しても置き去り事件が繰り返されている点が指摘され、「置き去りが物理的に起こり得ないような車の構造にするよう義務付けなければ、子どもの命が守れない」との意見が出されました。
 他の議員から「子どもをきめ細かく見られる人員体制がしっかりとられているかが根本的なところだ」「小手先の対策だけでなく、人員配置基準の引き上げなど、底上げが必要だ」などの意見も出されました。

以上2022年9月10日付赤旗日刊紙より抜粋