統一協会・エホバの証人問題 野党国対ヒアリング 「エホバ」で児童虐待 2世が証言
統一協会国対ヒアリングが20日、国会内で開かれました。宗教団体「エホバの証人」の被害者が参加し、宗教的虐待の問題を語りました。
エホバの証人2世の阿部真広さん(仮名)は、自身の虐待経験を紹介。「母親にハサミで体の一部を切り取られそうになったこともある。勉強や進学が全く推奨されなかった。生まれ育った環境に基づく苦しみで、個人の能力とは関係ないと知ってほしい」と訴えました。
野党議員からは「これらの児童虐待は、教団の教義から起きている問題だ。今の法律では対応しきれないのだから、組織的な背景がある児童虐待をどうするかを厚生労働省で検討する必要があるのではないか」と意見が出ました。厚労省の担当者は「慎重に考えていかなければいけない」と述べました。
また、統一協会に対する約16億円の損害賠償請求の状況等について、全国霊感商法対策弁護士連絡会と全国統一協会被害対策弁護団の木村壮弁護士が報告しました。
木村弁護士は、損害賠償請求の通知に対して協会側から、統一協会でなく、各地の「信徒会」という組織が調査し、個別に担当弁護士に回答するという内容の返事がきたと説明。「私たちは統一協会そのものの組織的不法行為だと考えて賠償請求をしており、裁判で存在しないと認定された信徒会と交渉することは考えていない」と述べました。
以上2023年3月21日付赤旗日刊紙より抜粋