子どもの貧困対策法成立 支援の大切さを訴え 10周年で集会

 親から子への「貧困の連鎖」を断ち切ることをめざす「子どもの貧困対策法」が全国会議員の賛成で成立してから満10年となる19日、子どもや若者の貧困対策に取り組む公益財団法人「あすのば」や生活困窮者の支援をするNPO法人「自立生活サポートセンターもやい」など16団体と、超党派でつくる「子どもの貧困対策推進議員連盟」が共催で記念院内集会を参院議員会館で開催しました。
 あすのばの小河光治代表理事が「コロナ禍、物価高騰で今、子どもや若者の貧困は深刻になるばかり。貧困対策を最重点課題として取り組んでいただきたい」とあいさつしました。
 支援者らが子どもや若者の現状を報告。もやいの大西連理事長は、毎週実施する支援現場に、毎回子どもを連れた人が食料品を受け取りに来ると説明。「(法成立から)10周年ということですが、この法律がいらない社会になるように、ぜひ皆さんと考えていきたい」と述べました。アフターケア事業全国ネットワーク「えんじゅ」の高橋亜美代表理事は「子どもたちの声なき声を、そして苦しい子ども時代を生き抜いてきた人たちの声を大切にする社会をみなさんとつくっていきたい」と語りました。
 認定NPO法人「キッズドア」の学習会に参加する高校生や大学生が、自身の経験を語り、支援の大切さを訴えました。
 与野党の国会議員が参加。日本共産党の高橋千鶴子、本村伸子、宮本徹衆院議員が参加しました。

以上2023年6月20日付赤旗日刊紙より抜粋