怒り広がるマイナンバー 日本共産党追及委が会合
日本共産党国会議員団の「保険証廃止撤回・マイナンバー問題追及委員会」の第3回会合が11日に国会内で開催され、衆参両院の党議員が意見交換しました。
閉会中審査で委員会質問に立った高橋千鶴子衆院議員は、政府の個人情報保護委員会がマイナンバーのひも付け誤りや公金受取口座の誤登録などを個人情報の「漏えい」と認識していると指摘。同委員会による自治体に対する立ち入り調査の結果で、約8割の自治体でマイナンバーの管理体制に不備があり、システムのログ分析で73%に不備があったとの資料を紹介し、「このまま自治体に総点検を投げるだけでよいのか」と批判しました。また、マイナンバー制度の狙いは「正確な税捕捉」「医療費適正化」であることは制度創設時の答弁でも明らかだと強調しました。
運動の交流では、吉良よし子参院議員が山添拓参院議員らとマイナンバー問題の街頭宣伝を行った経験を報告。「マイナ保険証」についてシールアンケートを行ったところ、賛成5人、反対81人で、「『問題だらけなのに立ち止まらないのはなぜ?』など、政府への憤りが広がっている」と語りました。他の議員からもマイナンバー問題に対する国民の怒りが広がっていることが報告されました。
追及委責任者の塩川鉄也衆院議員は「なぜマイナンバーカードを押し付けるのか、なぜこれほど急ぐのかという国民の疑問にこたえるためにも、今回公表したアピールを使って取り組みを広げよう」と述べました。
以上2023年7月12日付赤旗日刊紙より抜粋(写真は赤旗提供)