共産党国会議員団と懇談　インボイス見送りを全建総連が協力要請

　全建総連の中西孝司委員長、勝野圭司書記長ら役員は２３日、参院議員会館で日本共産党の小池晃書記局長らと懇談し、建設国保の育成・強化、労働環境改善、インボイス（適格請求書）制度導入見送りなどを要請しました。
　党国会議員団から、小池晃書記局長・参院議員、山添拓建設国保対策委員会事務局長・参院議員、宮本徹、宮本岳志、田村貴昭、本村伸子各衆院議員、紙智子、岩渕友両参院議員が出席しました。
　全建総連は、▽残業規制など働き方改革の推進、適正な賃金、法定福利費▽建設国保の育成・強化▽建設業の担い手育成▽資材高騰への支援▽建設アスベスト被害根絶、基金制度拡充▽インボイスの導入見送り―への協力を要請しました。
　中西氏は、「物価高騰は止まっていない。資材も高止まりし、価格転嫁できない仲間もいる。設計労務単価は引き上がっているが、建設労働者の賃金に反映されない」と要請の切実さを強調。「マイナ保険証」問題について「現行保険証の廃止は仲間から不安があがっている。廃止しないよう署名を集めている」と述べました。

　宮本徹氏は、「物価高騰で苦しむ事業者に追い打ちをかけるインボイスは中止で頑張りたい。軍事予算ばかりを増やす岸田政権の姿勢を変えよう」と強調しました。
　宮本徹、山添両氏は、マイナ保険証の問題点を質問。全建総連側から、「システムに莫大（ばくだい）な費用がかかる。困難な住民票との確認作業などがあり、従来の保険証を維持してほしい」と訴えがありました。
　宮本岳志氏は、「命がテーマだといいながら大阪・関西万博工事で残業規制を外そうというのは許されない」と発言。全建総連側も、「長時間労働禁止、週休２日の約束が覆された」と問題視。勝野氏は、「万博協会に工事時間順守を申し入れた」と紹介しました。
　小池氏は、「この間、１人あたりの医療費が増えている。国庫補助を見合うよう拡充させることが重要だ。みなさんの要求実現に全力をあげたい」と強調しました。