東京・池袋 首相と自民の責任重大 秋本議員辞職させよ

 日本共産党は7日、東京・池袋駅前で、秋本真利衆院議員(自民党を離党)が受託収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕されたことを受け、緊急街頭宣伝を行いました。小池晃書記局長は、岸田文雄首相と自民党の任命責任は重大だと述べ、秋本氏を議員辞職させることを求めました。
 小池氏は、政府が進める洋上風力発電事業を巡り、秋本氏が同事業に関し、日本風力開発の希望に沿った質問を国会で行い、同社の希望通りに政策が変更されたと指摘。「国会質問のお礼に、現金を受け取るなど国会議員として絶対にやってはならない。金の力でこの国の政策がゆがめられたとすればあってはならないことだ」と厳しく批判しました。
 さらに、秋本氏が事件発覚まで外務政務官を務めていたにもかかわらず、岸田首相は、地検特捜部が家宅捜索した際も、自身の任命責任には一切ふれず人ごとのような発言をしていたと強調。「首相としても自民党総裁としても任命責任は重大だ。徹底的な真相解明の責任を果たすべきだ。秋本氏を議員辞職させることを求める」と力をこめました。
 その上で、この国の政治をゆがめている「政治とカネ」の問題の背景には企業・団体献金があるとして、「企業は見返りを求めずに献金しない。企業献金は本質的に『わいろ』だ」として、全面禁止を強く求めました。
 宮本徹衆院議員は、地球温暖化対策に重要な再生可能エネルギー事業まで利権の対象にしていると指摘。「自民党政治が長く続き、行政がゆがめられている。徹底した点検が必要だ。利権にまみれた自民党政治を一掃しよう」と呼びかけました。清水みちこ豊島区議が司会を務めました。

以上2023年9月8日付赤旗日刊紙より抜粋