統一協会問題野党国対ヒアリング 続く悪質献金 元信者から聞き取り
統一協会(世界平和統一家庭連合)の問題に関する野党国対ヒアリングが27日、国会内で開かれ、被害の実態などについて元信者らから聞き取りをしました。
統一協会が委任状を偽造し、息子の定期預金を引き出させるなどした結果、2500万円以上の献金被害を受けた元信者の女性は「(2014年の入信後の)9年間を振り返ってみると、統一協会が09年に公表したコンプライアンス宣言は名ばかりだと思います。文化庁には、統一協会の解散命令請求を行ってほしい」と声を詰まらせながら語りました。
14年に入信し、22年に脱会した女性は「選挙のときには、通っていた協会の施設で有権者に対して電話をかけた。その候補者の後援会事務所と名乗って、賛同を求めたり、投票依頼をした」と選挙協力について話しました。
野党議員からは「(宗教法人として固定資産税の減免を受けている)統一協会の施設で選挙運動をしていたとなると、脱法行為ではないか」「固定資産税の減免を受ける場合は、専ら宗教活動のためにつかっている施設という要件のはず。組織的にされている可能性があり、この点も(文化庁は)調べてほしい」などの指摘が出されました。
全国霊感商法対策弁護士連絡会の中川亮弁護士は、「統一協会は09年のコンプライアンス宣言以後、『霊感商法はやっていない』というが、明らかに違う。(解散命令の要件の一つである)継続性について2人の証言で裏付けられるのではないか」と指摘。また、2人が同時期に同じ地区で被害を受けていたとし「ある意味、組織性の一つの根拠だ」と述べました。
以上2023年9月28日付赤旗日刊紙より抜粋(写真は赤旗提供)