外環道 管理者に無断で補修 党議員・住民が国交省追及
東京外環道地下トンネル建設工事が行われている野川沿いのサイクリングロード(東京都調布市、管理は狛江市)で、新たに生じた地表の陥没を事業者がこっそり埋め戻していた問題を巡り、日本共産党の宮本徹衆院議員、吉良よし子、山添拓両参院議員は18日、国土交通省と高速道路会社(NEXCO)2社から聞き取りを行いました。
この問題は「しんぶん赤旗」日曜版15日号がスクープしたもの。
聞き取りには曽根はじめ都議、坂井和歌子 吉良山添事務所長、関係区市議、住民らが参加しました。
国交省とNEXCOの担当者は、NEXCOが(1)8月1日(2)9月12日(3)今月3日―の3度にわたって陥没発生を把握し、その都度、道路管理者の狛江市に無断で補修し、その判断はNEXCO工事事務所が行ったと説明。国交省に報告したのは今月10日になってからだと答えました。
参加者が、陥没についてNEXCOが「シールド掘進の影響の可能性は低い」としたことについて、「それならなぜNEXCOが埋め戻したのか」と追及。「可能性は低い」とした根拠をただしたのに対し、国交省もNEXCOもまともに根拠を示せませんでした。
国交省とNEXCOは「可能性が低い」ことを「有識者に確認した」とした日時について、「今月11日に3回分まとめて相談した」と述べ、日曜版が報道する直前だったことを明らかにしました。
参加者は「国交省とNEXCOが原因究明に責任を負うべきだ」と追及しました。
以上2023年10月19日付赤旗日刊紙より抜粋