航空機から25キロ部品落下 宮本徹議員に国交省が資料
国土交通省が全国の主要7空港で行っている航空機からの部品欠落報告で「1キログラム以上」と区分されている部品の具体的重量(2022年度以降分)が、29日までに明らかになりました。日本共産党の宮本徹衆院議員の求めに同省が資料を提出したもの。
これによると今年4~5月期に海上保安庁機が25キロのエンジンカバーを落下させ、沖縄県沖で発見されました。22年度には5キロや3・3キロの部品が欠落したものの発見されておらず、飛行中に落下した可能性が濃厚です。
空港内で発見された物では22年度、10キロや6・4キロなどの部品が欠落していました。同省は「空港内で発見された物は着陸の衝撃による」としてきましたが、今回の報告には離陸時の物があるとしています。いずれにしても落下させてはいけない部品が落下したもので、重大です。
部品欠落報告は、都心上空を飛行する羽田空港の新ルート導入への批判が強まる中、17年に現行制度に拡充され、報告は再発防止に生かすとされてきました。航空機の到着空港での点検に基づき報告されますが、最も重い区分は「1キログラム以上」とだけされ、具体的な重量は未公表でした。
羽田新ルート 中止すべきだ 宮本徹議員の話
4月の衆院国土交通委員会で、20年度に100キロ級の部品の落下があったことを追及しました。その後も重大な事例が続いていることが分かったもので、住宅密集地上空を飛行する羽田新ルートは落下物の危険という面からも中止すべきです。
以上2023年12月30日付赤旗日刊紙より抜粋