【宮本徹への応援メッセージ】変える選ぶ 総選挙 気候危機打開に熱意 環境アーティビスト 黒部睦さん(23) 2024年10月24日しんぶん「赤旗」より転載


変える選ぶ 総選挙 気候危機打開に熱意
環境アーティビスト 黒部睦さん(23)
2024年10月24日【社会】

 「音楽を使って社会運動をしたいと思っていました」。今年から環境アーティビスト(アートを使って社会問題に働きかける活動家)として、気候変動対策強化を求めるなどの活動をしています。音楽を使ったアクションを企画し、他団体のプラカードや歌などのアートを取り上げてユーチューブで発信しています。

海外で刺激受け
 2022年にエジプトで開かれた、世界の気候変動対策をめざす気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)に参加し、会場で行われていた市民運動の装飾の力の入れ方に驚きました。カラフルで大規模だったからです。運動の中でアート専門の担当者がいることを知り、環境アーティビストを名乗ることにしました。

 気候危機に関心を持ったのは高校3年の時。SDGs(持続可能な開発目標)の関係で訪問したスウェーデンでは、市民ががまんせず社会の構造から環境に負荷を少なくする気候変動対策に取り組んでいました。「日本と全然違う。(日本は)遅れているじゃん」とショックを受けました。

 さらに対策の取り組みを聞きに訪ねた市役所前で、「もっと対策を強化して」と同世代が座り込んでいたのを目の当たりにして「日本で活動しなかったら、この子たちの努力はどうなるんだろう」と、気候危機にしぼって活動してきました。

 こんどの選挙では、日本共産党の宮本徹さん(比例東京、東京20区重複)の応援演説に立ちました。

 21年の総選挙で20区の候補者の街頭演説や事務所を訪ね、気候危機への本気度を調査しました。直接インタビューすると、ある候補者は「一生懸命やります」と言いつつ、気候変動対策の公約も発言もありませんでした。一方、宮本さんは気候変動対策を重要な争点として取り組むと言い、その後も「話を聞きたい」と声をかけてくれ、「うれしかった」といいます。

 「その交流がなかったとしても、日本共産党は30年までに二酸化炭素(CO2)を6割削減するという目標とか、自分が考える値と一番近いし、熱意がすごくある。政党として気候危機打開を大きく掲げ、ほんとにうれしくて。地域に根づいた再生可能エネルギーの普及をどんどん進めてほしい」

仕組みを変える
 気候危機の問題は、自分一人が幸せに生きたいと思っても、化石燃料に頼り続け、たくさんCO2を出す国で、その仕組みを変えないと加担することになる。一方で自分たちは、気候危機の被害を長く受ける世代になる―。「そんな未来はほしくない」と強く思っています。

 「私の一番の軸にあるのは自分が幸せを感じて生き続けること。そのために社会システムがもっとよくなってほしい、その一翼になれたらいいな。運動していてしんどい時もありました。でも、社会を変えるのは自分のためだと思えるようになったら、悩まなくなりました」(三木利博)