外環道・リニア計画 土壌汚染の恐れ 住民団体集会で宮本徹議員も激励!
東京外環道とリニア中央新幹線のトンネルの建設が大深度地下40メートル以上で計画されている問題で、住民団体「外環ネット」「リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会」は3日、国会内で院内集会「トンネルと地盤・地下水の関係は不安だらけ?」を開き、約80人が参加しました。
日本自然保護協会の辻村千尋氏が、大深度事業の問題点を報告。外環道やリニアの計画には「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」(大深度法)が適用され、地上に住む地権者の同意を得なくても工事をスムーズに進められること、掘削により地下水の枯渇や土壌汚染を起こす恐れがあることなどを指摘しました。
主催者の2団体が現地の取り組みを報告。「国交省は、自分の土地の地下に外環道が通ることをはっきり通告しなかった。地権者が知らないうちに工事を進めるのは問題がある」「川崎市内に、リニアの非常口として深さ100メートルの立て坑を掘る。大量の残土が心配されるが、JR東海は実施計画を出していない」などの切実な実態が出されました。
日本共産党の宮本徹、畑野君枝、本村伸子各衆院議員、田村智子、辰巳孝太郎両参院議員が駆けつけ、参加者を激励しました。
以上2015年2月4日付赤旗日刊紙より転載
集会での宮本徹議員のあいさつ (概要)
2004年から12年まで8年間、武蔵野三鷹地区の日本共産党の責任者をして、外環道反対の取り組みをすすめてきました。こんどは国会の中で、外環道反対、リニア反対の論戦をはっていきたいと思います。
外環道は環境をこわし、コミュニティーをこわし、そして国家財政もこわしていきます。先日、東名ジャンクション部分の立て坑工事を見たのですが、NEXCOによると立て坑工事70億円の予定だったのが、とても70億ではおさまらない。かなり膨れ上がっているニュアンスでした。外環道はご存知のように、超赤字道路で通行料金で建設費が回収できない。NEXCOが2割の2460億円、国と都が残り8割の1兆円あまりという負担でつくる計画だったわけですが、先日国交省に聞いたら、NEXCOは2460億円以上使えないという仕組みになっているという。NEXCO担当部分でも工事費用が膨らんだ分はすべて税金投入の危険が濃厚です。東名以南の建設に向けた調査にも税金がそそぎこまれています。こんな税金の使い方は許されません。
そして大深度地下で建設される外環道には残土問題もあります。外環道の立て坑工事の残土の一部は荒川のスーパー堤防に使われている。江戸川区ではスーパー堤防建設で次々住民が追い出されています。浪費型公共事業で西でも東でも町とくらしをこわす、とんでもありません。
外環道ストップへ、みなさんと力を合わせてがんばります。がんばりましょう。