江戸川区内でスーパー堤防問題を現地調査
国と江戸川区が強引におしすすめるスーパー堤防事業の問題で、日本共産党の宮本徹衆院議員は1月31日、江戸川沿川の北小岩、北小岩18班、篠崎公園の3地区を現地視察し、住民と懇談しました。3地区の住民運動団体でつくる「スーパー堤防問題を考える協議会」の堀達雄座長が案内。セバタ勇、小俣のり子両区議、牧野けんじ区議候補が同行しました。
北小岩地区では江戸川の堤防上から、同地区で長年運動に取り組んできた「スーパー堤防・街づくりを考える会」の戸口素男運営委員長、永田純久事務局長らとともに対象地域一帯の街なみや堤防の状況を視察。住宅開発など事業の背景や10年近く続く運動の経過などについて話しを聞きました。
18班地区は昨年7月に区が住宅1戸を強制的に除却するなどして更地にされ、1月下旬から盛土工事が始まっています。工事現場近くの堤防上で、堀座長から強制除却の際のようすや、住民が国を相手に新たな裁判を提訴したことなどについて説明を聞きました。
篠崎公園地区は昨年5月に国と区が「確認書」を結び、1月14日から区画整理事業の事業計画の公告・縦覧が行われるなど事業化に向け緊迫した状況になっています。同地区の住民でつくる「スーパー堤防と道路問題を考える住民の会」の岩田米男代表らとともに計画地を歩いて視察。区による強引な先行買収のようすや堤防下に箱型のコンクリート構造物をつくり都市計画道路を通す計画の問題点、寺院には移転を迫る一方で神社はよう壁で囲み残そうとしていることの矛盾などを詳しく聞きました。このあと、同地区の寺院・妙勝寺で懇談しました。
宮本議員は「計画に道理のないことが改めてよくわかりました。国政の場で取り上げたい」とのべ、激励しました。
宮本議員は3地区に先立ち、すでに事業が終了している荒川右岸の江戸川区平井7丁目地区と江戸川左岸の千葉県市川市の市川南地区を視察。平井7丁目地区では事業地横の財務省宿舎が盛土に応じなかったため堤防が中断し断崖絶壁になっていることなどを視察。市川南地区では工場跡地が盛土されリバーサイドの高台に高層マンションが建築されたことなどについて説明を聞きました。