「桜を見る会」追及チーム合同ヒアリング 首相推薦人のみ破棄
安倍晋三首相主催の「桜を見る会」参加者の推薦人名簿について、首相の推薦が含まれる部局だけが、文書保存期間を1年未満として破棄していたことが明らかになりました。野党の「首相主催『桜を見る会』追及チーム」が18日に行った省庁へのヒアリングで内閣官房担当者が認めました。
担当者によると、首相の推薦を含むのは内閣官房内閣総務官室。この部局の名簿だけが保存期間1年未満として破棄されています。これに対し、内閣府内の部局は1年以上の保存期間を設けています。
また、安倍晋三事務所による「桜を見る会」ツアーを企画したツアー会社が寄せた立憲民主党の柚木道義衆院議員からの質問への回答が紹介されました。
柚木氏は、➀ツアーの主催者はどこか➁参加者数⓷ツアー代金の徴収方法⓸宿泊先ホテルとの宿泊の交渉や前夜祭の料理や値段の交渉⓹東京での旅程に利用されたバスの手配-について、ツアー会社の見解をただしています。
ツアー会社は、参加人数について「詳細は答えられない」とし、ツアー代金の徴収方法について、「当社と参加者の間で清算を行っている」としています。
野党合同ヒアリングでは、「首相に聞かないと分からない」との声が上がり、首相出席の予算委員会開催の必要性が強調されました。
またツアー会社は、ホテルとの宿泊や前夜祭の料理、値段の交渉について、「当社では関与しておりません」と回答しました。野党議員らから、ホテルと宿泊や前夜祭の料理、値段を交渉したのは誰か。いっそう疑惑は深まったとの声が上がりました。
以上2019年11月19日付赤旗日刊紙より抜粋