通勤4時間配転撤回を フィンエアー裁判 原告ら集会であいさつ
フィンランド航空(フィンエアー)が、愛知・中部国際空港セントレアを拠点としていた客室乗務員を千葉・成田空港に遠隔地配転した事件で、フィンランド航空日本労働組合や支援者は19日、衆院第2議員会館で愛知勤務に戻すことを求める院内集会を開きました。
フィンエアーは2018年7月、名古屋ーヘルシンキ便に乗務していた客室乗務員24人を、一方的に成田空港と関西国際空港へ配置転換しました。名古屋便は今まで通り運行されている一方、配転となった客室乗務員は通勤に片道4時間もの負担をして10時間の乗務をしています。4人が原告となり、配転撤回裁判をたたかっています。
主催者あいさつで、支援する会の高岡秀基みえ労連事務局長は、「会社は、名古屋便がなくならないのに『成田に行け』と言い、声をあげた労働者に対して『労働者のわがままを許してはいけない』と言っている。こんな不当配転を許してはならない」と強調しました。
原告の女性は、「フィンエアーは世界でいちばん安全だと評価されているのに、安い労働力に入れ替えようと、私たちを退職に追い込むために配転している」と発言。もうひとりの女性は、「帰ってくると時差ボケのなか電車を乗り継ぎ4時間かけて帰宅し、疲れ果てて5歳の息子の世話をする」と訴えました。
裁判傍聴など支援している動物写真家の小原玲さんは「原告は真摯(しんし)な姿勢で応援したい」と表明しました。
日本航空の客室乗務員、JAL不当解雇撤回争議団などが連帯あいさつしました。
日本共産党の宮本徹衆院議員、立憲民主党の石川大我参院議員、社民党の福島瑞穂参院議員があいさつしました。
集会後、東京・JR新橋駅前で宣伝しました。
以上2019年11月21日付赤旗日刊紙より抜粋