桜を見る会追及本部発足。宮本徹は副事務局長に
国会のすべての野党が参加する「総理主催『桜を見る会』追及本部」が25日、発足しました。追及本部は、安倍晋三首相による公的行事の私物化疑惑の「追及チーム」を本部に格上げし、人員を増やし体制を強化。疑惑の真相究明にむけて本格的な調査を行います。
同本部には、日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社会保障を立て直す国民会議、社会民主党、れいわ新選組、沖縄の風、碧水会の野党国会議員計76人が参加。立民の福山哲郎幹事長が本部長、共産党の小池晃書記局長が本部長代行を務め、安住淳(立民)、原口一博(国民)、穀田恵二(共産)の各党国対委員長が副本部長を務めます。
同本部は、「山口・下関ルート」「『桜を見る会』調査」「昭恵夫人ルート」「名簿調査」などの八つの班を設け、全面的な調査活動を進めます。
立民の福山幹事長は本部の会合で、「8日の参院予算委員会での田村智子議員の質問を皮切りに、『桜を見る会』の問題点、疑問点はますます広がった。疑惑はいっこうに解消されていない」と強調。「本部には、野党の各政党、会派のみなさんがこぞって参加いただいた。憲政史上まれにみるものであり、みんなで安倍政権のこのひどいやり方の真相究明をするとともに、倒閣にむけての運動をしっかり進めていきたい」と提起しました。
共産党の小池書記局長は、「『桜を見る会』とその『前夜祭』をめぐる疑惑は公的行事の私物化という問題にとどまらない。安倍総理が先頭にたって自民党ぐるみで行ってきた政治買収の疑いが極めて濃厚だ」と批判。「安倍政権の7年間、憲法を破壊し、政治モラルをズタズタにしてきた。その安倍首相をかばうために官僚が資料の改ざん、隠ぺい、破棄までする。こんなことはもう終わりにさせよう」と力を込めました。「この問題をここまで追い詰めてきたのは野党の共闘の力です」と強調し、「本部の旗揚げをもって、さらにこの動きを前に進めよう。力を合わせよう」と呼びかけました。
立民の安住国対委員長は、「(疑惑追及は)年が明けてもずっと続く。これは、安倍“一強時代″の大きな転換点になる。野党が本当の意味で与党をけん制する力であるということをみんなで立証しよう」と訴えました。
以上2019年11月26日付赤旗日刊紙より抜粋(写真は赤旗提供)